カヤ日記

活動する研究者、かやちゅ。@カヤニストの行動記録
カヤネズミの研究&保護活動や野生生物の保全に関する話題をつれづれに

仮剥製作り

2012-06-12 | 研究日誌

6月10日(日)、カヤネズミの標本制作のため、琵琶湖博物館へ。

研究のサンプルとして所蔵していたカヤネズミ10体あまりを琵琶博に寄贈することになり、せっかくの機会なので、標本作りにも参加させていただくことにした。
標本作りは、琵琶博の交流活動「はしかけ」のグループである、「ほねほねくらぶ」の活動の一環として行われている。

今回、私がチャレンジしたのは、仮剥製と頭骨標本。
仮剥製というのは、皮の中身を詰めないで、「ロケット」と呼ばれる台紙にはめ込む。
つまりぺたんこの皮だけの状態。
頭部、四肢、尾は切り離さずに皮についた状態なので、ほぼ外観の特徴はそのまま。
毛並みも、ある程度は質感が保たれる。

仮剥製を作るのは初めてで、慣れない作業にかなり手間取ったが、ほねほねくらぶのYさんに丁寧に教えていただいたおかげで、午前中から夕方近くまでかかって何とか完成。



もともとは毛並みの良い子だったのに、作業中に腰の毛がはげてしまって残念。
ただ、背中の上の方の毛の質感は良い感じに仕上がった。
ヒゲもきちんとついた状態。

頭骨標本は、中身を取り出したあと、ポリデント溶液に浸けて漂白している。
今日で3日目だが、まだ外観に変化無し。
きれいに真っ白に漂白されるまでは、しばらくかかりそう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿