手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

6384ppを作ってみようか。その1

2012年10月14日 00時53分38秒 | 真空管アンプ


  さて3日ほど前、EL-156シングルアンプの感度をちゃんと測定してみた。
EF184の三結(NFなし)でトータルで37倍(約36dBくらい?)だった。五結だと優に100倍(40dB)を
越えていた。感度のいい球だ。で、約NFが10dBくらい(トータルで26dB)になるように、抵抗を調整した。

 ここで、このアンプのベースになったEL-12ppのアンプのゲインのことが頭をよぎった。
このアンプの場合、裸ゲインを測らずにNFをかけた状態が20dBとなるようにしたようだ。
初段は、EF184の五結だったので、このアンプも裸ゲインが40dBをこえていたはずだ。
ということは20dBを越えるNFを掛けていたことになる。それで、ちょっと躍動感のない音に
なっていたのかも知れない。

30年ほど前、適当に球のアンプを作っては解体するようなことを繰り返していたが
こういう基本的な測定もせずに、アンプの評価をしてきたのかもしれない。

というようなこともあって、処分せずに残していた手持ちの球の中から「6384」で作ってみたいと
思った。この球のことを知ったのは季刊誌「管球王国」のNo.5に発表された 是枝氏の記事だった。
当時、ガウスの5831がなかなか低音が出らずに苦労していた時期だった。

入手した6384は、確か「クラッシック・コンポーネント」さんから買ったと思う。
メーカーは、是枝氏が書いておられたCetron社製だった。
4本しか買わず、作り上げて通電したら1本のプレートが真っ赤になったのを覚えている。
ちょっとがっかりした。球のプレートを真っ赤にしたのは、大昔、アマチュア無線をやっていたとき
807を真っ赤にしたのと、ギターアンプの音が演奏中に歪み出したので、アンプヘッドの裏を
覗いたら出力管が真っ赤になっていたときだけだ。
オーディオアンプで、設計ミスでなくて、球の不良に起因するのを見たのはこれが初めてだった。

以後、海外製の球を買うときは、4本+α という感じで調達するようになった。
ということで、6384の原型?とも言われる6AR6も必要数の倍くらいは買ったような。
その後、netが普及し始めたので、Bendex製も入手して、アンプを作ってみたが
どうも、高域に音のクセがあるように感じて、この10年くらいはお蔵入りだった。

でも、それはどうやら私の技量の無さのせいだったように思う。
手元にある ユニバーサル・シャーシとなった、KT-88pp用のHALアンプ製(懐かしい)シャーシを
引っ張りだして来た。



かれこれ30年前のものだ。何やら、EF86の2本を差動回路で初段に
使い、直接 EL-34あたりをドライブする配線になっていた。初段のカソード側はたぶん
金田式に用いられる定電流回路が入っていたようだ。
それにしても、配線の下手なこと、、、、、。



さて、回路をどうするか、考えてみたが、ここはシンプルに是枝氏の記事に近くして、
初段はEF184の五結として、その後のAltec型の位相反転の球を何にするかを考えている。
電流を沢山流せる球となると小出力の電力球か? 12GN7がころがっている。
電流が流せる球に5687も手元にある。

 さて、どうしたものか。出力トランスは TANGOのXE-45-8が遊んでいるので、それを使おうか。


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