手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

金田式 帰還IVC型 イコライザ・アンプ No.248

2016年08月06日 23時25分24秒 | プリ・アンプ


不思議なことに、楽器をいじっているとオーディオ的なことへの拘りが減るようだ。
知り合いのセミ・プロのミュージシャンに 「音楽を聴く装置などほどほどので良い。どうせ
たかが知れている」とよく言われたものだ。クラッシック音楽やJazzの小編成の音楽は
録音時、録音後も音自体をいじることは少ないと思われる。せいぜい定位とイコライジング、
残響くらいではなかろうか。が、Pops系は、Digital技術の進歩のお陰で、100Chくらいの
トラックを使い、いくつものエフェクタをかませて 音が造られている。
原音とは、ほど遠い音に仕上げられていることが多い。
 なので、楽器、声の原音、Naturalな音を望んでも、期待は裏切られる。というか
昨今の聴く側(若い人)が、そんなことは望んでいない(いや、そうさせられているとも言える)。

今日、立ち読みした 季刊「Net Audio」に ”今だからこそ、昔のデカイ スピーカーで音楽を
聴いてみなさい”みたいな記事が載っていた。まさに そう言いたくなる現状なのかも知れない。

「昔のでかいスピーカー」を処分してしまった身としては、ちょっと耳が痛い指摘だった。

 ギターいじりも いつものことだが、ちょっと今の自分にとっては、できるところまで
やった気がして、やることがなくなった。ギターを弾くということは 永遠の課題なのだが、
「モノ」としてのギターについては 一段落だ。

 4月の地震に見舞われて以降、システムから音が出ていればいいという気持ちになったのか
音、そのものを聴くことがなくなった気がする。定期的に買っていた「MJ誌」も行きつけの
書店が被害を受け閉鎖されていたこともあり買っていなかった。ここ数年は資料的な意味合いで
買っていたので、特に気にもならなくなっていた。
 先月、その店舗も再開したので、MJの8月号を手に取ってみたら 
金田氏の 無帰還IVC型 イコライザ(真空管式)の記事が眼に止まった。
現在、使っている EQアンプは、No.218もどきだ。EQ部は記事どおりだが、ラインアンプ部が
異なる。それは、パワーアンプが真空管だからだ。

過去、金田氏のEQアンプを試作した中で、一番、印象に残っているのは 真空管式DC EQアンプだった。
が、その音の良さをスポイルする残留ノイズとオーバー・ゲインの使い難さが気になり、結局
メインのEQアンプにはならなかった。
その後、No.218が発表され、その後もNo.217を発展させたものが発表されてきた。
 いつかは、最後のEQアンプとして真空管を使ったものを作りたいとは思っていた。

今回のは、EQ部が無帰還、従来の言い方だと CR型と呼べるだろうか。
昔から 無帰還のCR型EQアンプには興味があり、いろいろ試したこともあるので、今回の
記事には興味がわいた。

私としては、No.218もどきの後継アンプになりそうな気がしている。手持ちのパーツの使い道が
見つかった気がする。

Kontonさんという、金田式アンプの愛好家の間では有名な人が、半導体で挑戦されているようだが、
まずは、オリジナルに近い形で 挑戦してみたいと思う。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。