手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

ライン・アンプ その後 その2

2014年12月08日 00時41分46秒 | プリ・アンプ


さて、3種類のライン・アンプの聴き比べをしてみた。

(1)SATRI-IC + 2SK117(ソース・フォロア送り出し)
(2)C3m + WE407A(カソード・フォロアー)+ 金田式安定化電源(誤差増幅はWE408)
(3)ペルケ氏設計の回路を拝借したWE407の差動回路 + 金田式安定化電源(誤差増幅はTR)

(1)録音現場のモニターから出る音はこんな感じなのだろうと思わせる音。
   Vocalなどは、リバーブの掛け方まで見えるようだ。低域のバスドラや、エレキ・ベースの
  音の立ち上がりも良い。高域も伸びている。欲を言えば、雰囲気が欲しい。
  現時点では我が家のリファレンスだ。もし、いじるとしたら I/V変換のVRの後段に来る
  送り出し用のバッファだろうか。今は、簡単に2SK117によるソース・フォロアーだ。
  上下対象回路など試す価値があるかも知れない。

(2)雰囲気は、これが一番だ。が、音が低域に偏っている。低域が出過ぎでベースや、
  バスドラの切れが悪い。が、これを解消すれば いわゆる「音」は、これが一番良い。

(3)中庸の音だ。安定感がある。このまま予備のアンプとして残しておこう。

ということで、(2)をなんとかしてみようと思った。雰囲気の再現性を残したまま、
なんとか、低域のボケと出過ぎを改善しようと試みた。

まず、現状では、回路的には無帰還アンプだ。利得が約10倍(20dB)。これではゲインがあり過ぎて
使いづらいので、出力側に 抵抗によるアッテネートが入っている。ここで約3分の一のゲインに
落としてある。パワー・アンプでも無帰還だと 低域が出過ぎて締まらない音になる。
ここでNFを掛けてやるのが常道だ。なので、ライン・アンプでも効果がありそうなので
P-G帰還を施すことにした。これでゲインは利得3倍くらいのアンプになった。

音はというと、SATRI-IC の音と、切り替えを何度もやってみた。結果としては
低域の出過ぎは解消されたようだ。音のキレは、今日の時点では試せないので
わからないが、だいぶん改善されたように思える。

明日に期待しよう。


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