荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

小さな巨人の巻。

2017年04月30日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを






なかなか骨太な刑事ドラマです。

さすが『ドラマのTBS』。

今時、『本庁と所轄の反目』というネタもどうかと思いますが、そこに【半沢直樹】【下町ロケット】といった池井戸潤テイストを加味し、かなり見ごたえがあります。

まぁ、あくまでノンキャリア内のエリート達の確執ってトコは評価したいですな。

叩き上げの捜査一課長が登場するのは、テレビ朝日系【警視庁・捜査一課長】とおんなじ。

現実に即しております。

しかも高卒という設定が斬新。

刑事ドラマって、意外と一課長が出て来ないっすよね。

【相棒】とか【警視庁捜査一課9係】とか。

その一課長を演じるのが香川照之。

楽しそうに悪ふざけしておりますね~。

長谷川博己の“タメ”のお芝居は、まんま【シン・ゴジラ】です。

てか、今回の長谷川博己起用って【シン・ゴジラ】ありきじゃないかな。

女房は市川実日子だし。

岡田将生はホントにお肌ツルツル。

チューしたくなる程のキレイさです。

でも、東大出てんのに地方公務員になるって設定は、ちょっとリアリティに欠けるかな。

【SP 警視庁警備部警護課第四係】での堤真一みたい。

安田顕はさすがの安定感です。

ふざけたヒトなのに、お芝居は実に真摯。

“現場”を体現する重要なキャラクターであります。



さて、今後はどの様な方向に向かうのでしょうか。

所轄の活躍を本庁が邪魔するという、安直な構図だけは避けて頂きたい。

おそらく大丈夫だとは思っておりますが。

あ、あと第1話の【戦艦ポチョムキン】【アンタッチャブル】のパクリはどうかと思いますよ。

又、芝署の刑事たちがヤル気のない公務員として描かれているのもいかがかと。

ヤル気のないヤツは刑事になんてなれないっすよ。

初回視聴率は13.7%。

優秀優秀。



『クリエイティビティは、職業がクリエイターであるかないかとは関係がない。公務員の中にもクリエイティブな人はいるし、クリエイターの中にもクリエイティブではない人がいる』齋藤孝(ニッポンの教育学者・1960~)