荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

ワイルド7の巻。

2015年07月29日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


2011年に公開された【ワイルド7】を観ました。


厳密に申しますと“ながら観”ですが。

もの凄ぇ酷評を受けた今作ですが、“映画鑑賞界の悪球打ち・岩鬼正美”と呼ばれる僕からしますと、まぁまぁでしたね。


むしろハリウッドで製作・公開した方が良かったかも。

ヒト殺しを異様に嫌がる、脳内お花畑ニッポンより『力こそ正義』ってコンセプトを受け入れやすい米国に向いていると思いました。

1970年代のドラマ版に比べても、かなりソフィスティケートな出来。

ドラマ版は『お前たちを退治する』って言って、悪党を撃ち殺したあと、みんなでヘラヘラ笑ってましたから。

ありとあらゆる、殺人を伴う悪党成敗物語の中で殺害後ヘラヘラ笑うのは、この作品のみでしょう。

さて、この【ワイルド7】、原作マンガの人気も高い様ですが、僕は残念ながら未読です。

ドラマ版も実はほとんど観た記憶がありません。

主題歌は大好きでしたが。


肝腎の映画版、銃撃戦やアクションはかなり良かったです。

ただ、ワイルド7のメンバーが殺される事もなく確捕されていくシーンは少々物足りませんでした。

『ここはオレに任せて、お前は先に行け~~~』みたいなのも、ちょっとねぇ…。ジャイアンじゃねぇんだから。

全体的に退治シーンが少ないのが残念です。悪党はどんどん殺しゃ良いんですから。

あとこの作品に限りませんが、リメイクの場合はなるべく旧作の主題歌を使って欲しいんですよ。

【ヤッターマン】や【電人ザボーガー】はソコで成功していると思います。

また、劇中の音楽が、僕の大好きな刑事ドラマ【BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係】の音楽に似てるなぁ、と思ったらおんなじヒトでした。



でも、改めて申しますが、そんなにつまらなくはないっすよ。




それにしても、深キョンはいいオンナになったもんだ。



ドラマ版第20話【殺してやる!!】…よくもまぁ、こんなタイトルを付けられたモンです。良い時代でした。




『一人殺せば悪党で、百万人だと英雄だ。数が殺人を正当化する』チャールズ・チャップリン(英国の俳優・1889~1977)


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