過去の記事。
雇用の巻。
【羽鳥慎一モーニングショー】を初めて観ました。
【モーニングバード】は観ていた様な気がします。
それは赤江珠緒“珠ちゃん”が好きだったからです。
さて、その日の特集は【中高年男性の派遣社員の現状】。
『わしら逆風にさらされて大変じゃ~』という流れであります。
その劣悪な現状説明に、変なジイさんがゲスト出演。
変なジイさんは東大卒業後、毎日放送に入社しました。
ところが、家族を介護しなければならないので退職。
しばらくは介護をしながら執筆活動をしていたものの、書籍が売れるわけもない。
結果、派遣社員としてブラック企業先で、酷いメに遭う。
そんなオレって超可哀想。
…とまぁ、そんなジイさんです。
んで番組は、いかに劣悪な環境で仕事をさせられて来たか、というケーススタディの紹介となります。
そう、“して来た”ではなく“させられて来た”という姿勢。
この姿勢に僕は驚きましたよ。
人間、お金がなければ生きていけません。
テレビ観ながらお尻ボリボリかいてても、収入のあるヒトもいるでしょうし、働かなければ収入のないヒトもいるでしょう。
そして働くのなら、その仕事やその企業に、より利益をもたらす能力のあるヒトが、多くの収入を得る事が出来る。
そうでないヒトは『誰にでも出来る、文句を言うなら辞めて貰っても良い仕事』に従事するしかないのです。
世の中、仕事って大変です。
お金を稼ぐって大変です。
楽して高収入を得られる仕事なんて、どこにもないんです。
“自分の子どもの様な年代に叱責された”とジイさんは言いました。
当り前です。
社会で社会人として働いていれば、10代も70代も関係ありません。
失敗が続けば、10代の責任者が70代の派遣社員を叱責するのも仕方ありません。
甘え過ぎです。
レギュラーコメンテーター・玉川徹は『お金を稼がないと、生活していけないんです。これはもう貧困問題です』とキチガイじみた意見を吐きました。
お金がないと死んじゃうのが貧困層なら、この飽食ニッポンという国は貧困国家になっちゃいます。
おそらく、玉川徹は『年配者は働かなくても生きていける環境にしなければならない』と言いたいのでしょう。
社会保障で国や自治体が担保せい、と。
何をプロ市民みたいな事を吐いているのか。
先程のジイさん、根本的に“東大出”というプライドが言動に確実に表出しています。
『オレは東大出だ、中卒・高卒の工員に使われる人間じゃない』
という意識がハッキリ見えておりました。
再就職活動当初は『オレは東大出だ。ホレ、オレを雇え。雇われてやる』って驕っていたのでしょうね。
東大出たって、使えね~ヤツは使えね~って事。
自業自得ですわ。
もう一度言いましょう。
楽して高収入を得られる仕事なんて、どこにもないんです。
能力次第なんです。世の中。
権利を主張する前に、愚直に働くしかないんです。
『今の若者は…』と言うのも結構ですが、まず自分の甘えを矯正すべきでしょう。
『会社で働くなら知恵を出せ。知恵のない者は汗を出せ。汗も出ない者は静かに去っていけ』土光敏夫(ニッポンのエンジニア・1896~1988年)