振り向けば大宮の夜が明ける。 少し変わった角度から眺めるの!

大宮在住。
伸び行く大宮市、
その時々の目に留まったことなどを楽しくユーモアも交えて
書きたいと思います。

アンデルセン童話美しい親指姫の始まりその1

2018-11-03 07:23:01 | ブログ

 お世話になっております。

 

こんにちわ、いよいよ紅葉狩りのシーズンになり、朝夕の冷え込みに手足が冷たく

なりますね。読書の秋。

今回は白雪姫の好きな童話を書きたいと思います。

アンデルセンの書いた童話「親指姫」です。

 

 

 親指姫 その1

昔、ある所に子供のいない奥さんがいました。子供が欲しくてたまらない奥さんは、

魔法使いのおばあさんに赤ちゃんが欲しいと頼みました。

「ただの種ではないんだよ。家に帰って鉢にまいてごらん。」

魔法使いのおばあさんは、粒の種を渡しました。

 

 

喜んだ奥さんは、蜂に種をまき、毎日水をやり芽が出てくるのを待っていました。

芽が出てチューリップそっくりな美しい蕾をつけました。

 

 

美しい花びらに奥さんがそっとキスをするといなや、蕾は音をたてて開きました。

開いた花の真中にはなんととても小さな女の子が座っていました。

 

「まあ、なんて可愛らしいんでしょう、親指のサイズだから親指姫と呼びましょう。

私が今日からあなたのお母さんですよ。」

 

おかあさんは、小さな洋服を作り、クルミの殻でゆりかごを作りました。

 

親指姫は、青いスミレの花びらを布団に敷き、バラの花びらをかけて眠りました。

 

昼は、テーブルの上のお花で周りを飾ったスープ皿の中に水をはり、チューリップ

の花びらを浮かべて船にし、白い馬の毛を櫂にして、舟を漕ぎながら歌いました。

 

その美しく可愛らしことは、たとえようがありませんでした。

 

ある晩、親指姫が眠っていると一匹のヒキガエルが入つてきました。

「何と綺麗な子だろう、家の息子の嫁さんに欲しい」

ヒキガエルは親指姫が眠っているクルミの殻を加え、ペタペタ歩いて川へ戻り

ました。

 

川の岸辺はじめじめしていて、泥沼みたいでしたが、ヒキガエルはこの泥の中に

息子と暮らしていたのです。

 

「息子や、嫁さんを連れてきたよ。さ、家を片付けましょ。その間親指姫を睡蓮の

葉っぱの上に乗せて置おこう。逃げられないようにね。」

 

ヒキガエルは一番大きな睡蓮の葉の上に親指姫をのせました。」

 

 

翌日葉っぱの上で目を覚ました親指姫はあたりが明るすぎるのでびっくりし、

ようやく大きな川の上に浮かんだ睡蓮の上にいるのが分かり、わっと泣き出しま

した。

 

親指姫は、恐ろしさに震えて泣き続けました。」

お母さんのヒキガエルが息子を連れてきました。息子は「グワッグワッ」としか

言いません。

「結婚式の支度をしてきますね。」そう言って帰って行きました。

 

 

親指姫はシクシク泣き続けました。

気味の悪いあのヒキガエルのお嫁さんになるなんてゾっとします。

 

 

小さな魚たちはこの様子をみんな聞いていました。

「とんでもないこった、ヒキガエルの嫁さんになんて、こんなに可愛い子を。

絶対にそんなことはさせないぞ。」

 

 

お魚さんたちはすっかり怒って、みんなで睡蓮の茎をかみ切り、叫びました。

 

「速くお逃げ!気を付けていくんだよ。」

睡蓮の葉は、親指姫を乗せて流れ出しました。

 

 

「ありがとう、お魚さんたち。」

親指姫はホッとしました。

葉っぱは川の流れに乗りどんどんと流れていきます。

温かいお日様の光が川の上を照らして、水は金のようにキラキラと

光っていました。

沢山の町や森や、畑の間を通り過ぎて行きました。

それは、とても楽しい旅でした。

 

 

 

 

 

 ハンス・クリスチャン・アンデルセンは、デンマークのオーデンセという町で

1805年4月2日に生れました。

父親は靴職人で貧しく、母親はも貧しい境遇に育ち、小さな子供の時は

乞食までしたそうです。

 

 

 

 

 

 

 



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