とっても寒い雪の降る夜でした。
あたりはすっかり暗くなり雪で冷たく凍りそうなマッチ売りの少女と幼い弟でした。
お父さんとお母さんは亡くなり、二人は意地悪なおばさんに育てられていました。
二人はマッチが売れないと家に帰れません。
一日中マッチの箱を売っていましたが、誰も一箱も買ってくれませんでした。
二人は一日中何も食べてなくて、お腹がペコペコで空きすぎて、泣きそうでした。
その時大きなもみの木に降ってた雪がキラキラ光りました。
マッチ売りの少女は、お腹が空いて寒いのに我慢している弟を励ましてやりたくなりました。
ポケットの中には、売れない沢山のマッチ箱がありました。
もう二人は眠たくなつてきました。
マツチを1本すりました。
幸せだった頃のマッチ売りの少女がサンタさんに手紙を出しました。
マツチが消えました。
2本目のマッチをすりました。
サンタさんがお空を飛んでいました。
3本目のマッチをするとお金持ちの家の子供が温かい暖炉に座っています。
マッチの火がまたスッと消えました。
4本目のマッチをすると温かい家の中で幸せそうな女の子が犬と一緒に笑っていました。
5本目のマッチをするとマッチ売りの少女はいい気持になり目をつむりました。
誰かが頬にキッスをしてももう目が開きませんでした。
小さな両手はもう冷たくて、弟の体も冷たくなっていました。
二人は6本目のマツチを持つことなく
冷たくなりました。
温かいベットの中で寝ています。
サンタさんがマツチ売りの少女を探し出したのです。
二人を暖かいベットの上においてあげました。
二人は夢を見ています。
君がリンゴをくれたんじゃよ。
幸せのな。
これからずっと幸せだよ。
天使になった二人はとても忙しく働き始めました。
人の命の火が消えそうになったら、急いでマッチで火をつけてあげなくてはなりません。
さあて、天使に成った二人は、人間を幸せにするためにせっせとモミの木の上に星を置きます。
何度目かのメリークリスマス!
今日ももみの木の上にせっせと星を置いています。
忙しい忙しい二人です。
アンデルセンのマッチ売りの少女とは別のマッチなのです。
心の暖かいメリークリスマスを。
貴方に❗➰➰➰➰ー
ここまでのお付き合いありがとうございました。