振り向けば大宮の夜が明ける。 少し変わった角度から眺めるの!

大宮在住。
伸び行く大宮市、
その時々の目に留まったことなどを楽しくユーモアも交えて
書きたいと思います。

一握の砂 非教養編

2020-05-10 18:51:00 | ブログ
1.命のない砂の悲しさよ
サラサラと握れば指の間より落ちる
(つかもうと思ってもつかめない)


2.しっとりと涙を吸える砂の玉
涙は重いもののみに変わった
(死のうと思った私の流した苦しみの涙
は重いもの)


3.大という字を百あまり
砂に書き
死ぬことを止めて家に帰る


4.東海の小鳥の磯の白砂に
我泣き濡れて
蟹とたわむる
(悲しさを紛らす)


5.頬に伝う
涙をぬぐわないで
一握の砂を示した人を
忘れない
(一瞬一瞬を大切にしなさい)


6.大海に向かって一人
七日も八日も
泣いてやろうと家を出た
(人のいない場所で思いっきり泣きたい)


7.ひどく錆びたピストルが出た
砂山の砂を指で掘ってたら
(裕次郎盗作)


8.一夜のうちに
嵐が来て築いた砂山は
何の墓なのかな
(そんなこと知らん(笑?))


9.砂山の砂に腹ばい
初恋の痛みを遠い日に思い出した日
(砂の暖かさに初恋の人節子を思う)


10.砂山の裾に横たわる流木に
あたりを見回し誰もいないので話しかけてみる
(人以外の物と話したい)





TAKBOK ISIKAWA

1.命なき砂のかなしさよ
さらさらと
握れば指のあひだより落つ


2.しつとりと
なみだを吸える砂の玉
なみだは重きものにしあるかな


3.大という字を百あまり
砂に書き
死ぬことをやめて帰り来れり


4.東海の小鳥の磯の白砂に
われ泣きぬれて
蟹とたわむる


5.頬につたふ
なみだのごはず
一握の砂を示しし人を忘れず


6.大海に向かいて一人
七八日
泣きなむとすと家を出でにき


7.いたく錆びしピストル出でぬ
砂山の
砂を指もて堀りてありしに


8.ひと夜さに嵐来りて築きたる
この砂山は
何の墓ぞも


9.砂山の砂に腹這ひ
初恋の
いたみを遠くおもひ出づる日


10.砂山の裾によこたはる流木に
あたり見まはし
物言ひてみる


石川啄木
[一握の砂]






ここまでのお付き合い誠にありがとう
ございました❗



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