「夜の船室にて」をお送りいたします、
少し長いのよ。
「夜の船室にて」
海には真珠 空には星☆彡
わが胸 わが胸
されどわが胸には恋
広きかな 海と空
遥かに広きはわが胸
真珠より星より美しく
輝き光るわが胸の恋
わがうら若き乙女よ
わが広き胸に来たれ
このように恋のあまりに
わが胸衰え
海も空も消える
※
麗しき星のきらめく
青空のとばり(仕切り)に
われ唇を押し当て
激しく 痛く泣きたい
彼の星☆彡こそ 恋人の人見慣れ
いやいよ煌めき 輝きて
優しく微笑む
青空のとばりより
われ青空のとばりへ
恋人の瞳へ
切なくも腕を述べ
祈り また願う
(適切でないので4行は略します)
空に瞬く瞳より
金の火花震えつつ落ち
闇を貫き輝けば
ああ わが心今恋にふくる
おお 空に瞬く瞳よ
わが心に涙注げよ
その光る星の涙を
わが心に溢れしめよ
※
海の波に まどろみの思いに揺られて
われ静かに船室の片隅の
薄暗い寝台に横になる
開いている小窓から
空にきらめく星を仰ぐ
それは、わが懐かしい恋人の
愛しき 美しい瞳のようだ
愛しき美しい瞳は
わが頭上を見つめ
青空のとばりより
輝いてお辞儀をする
青空のとばりの方を
ひたすらにわれは見惚れる
白い霧の薄絹に
愛しき瞳で覆われるまで
まどろみのわが枕辺の
船端の板壁を打ち
波は 荒波はどよめく
波は騒めき
密かにわが耳にささやく
「愚かなる者よ
空は高くのに汝の腕は短い
星はとても高く
金の鋲でとめられていて
憧れはむなしく 吐息もむなしい
寝り込むことがいい」
しじまの白雪と座す
広き荒野をわれ夢見たり
その白雪に埋もれ
一人冷たき死の眠りに落ちる
けれど 暗い空よりわが墓を
見下ろすのは星の瞳美しき瞳
その瞳
勝ち誇りて輝きぬ
静に笑みてなおも
思いこもれり
ここまでの長いお付き合い有難うございました。
楽しい一日をお過ごしくださいね。