振り向けば大宮の夜が明ける。 少し変わった角度から眺めるの!

大宮在住。
伸び行く大宮市、
その時々の目に留まったことなどを楽しくユーモアも交えて
書きたいと思います。

あるお母さんの物語アンデルセン童話その2

2019-12-28 11:53:00 | ブログ



[アッ❗坊やがいない?

坊や、坊や?]




お母さんが外に飛び出した時、雪の中に、黒い服を着た一人の女が座っていました。

女は顔をあげた。


「死神が赤ちやんを連れて行ってしまいました。もう2度とは帰してはくれないでしょう。」


[どっちへ行ったか教えてください?]

懇願するお母さんに黒い服の女が言いました。

「知らないということはないけれど?」

「それを教える前に赤ちゃんに歌っていた歌をすべて聞きたい。あなたの歌う子守唄を聞きたいのです。私は夜だから」





[歌いますけど、後ではいけませんか?⁉]

夜はじっと黙り込んで返事をしませんでした...

お母さんは仕方なく歌いました。泣きながらありったけの歌を唄いました。

「右の方向へ行きなさい。暗いモミの木の森の中へ入って行きなさい。]

夜はやっと教えました。

お母さんは走りました。

森の中をドンドン走っていくと、道が十文字になっていました。


お母さんはどっちへ行ったらいいか分かりません。

本当に困りました。

一株のいばらがありました。

寒い冬なので、いばらは一枚の葉も身につけておらず、長く冷たいツララが鋭くぶら下がっていました。





[いばらさん、いばらさん、教えてください。死神と赤ちゃんを見ませんでしたか?]


「見たような気がするなあ?」いばらは答えました。


「教える前に、私をあなたの胸に押し付けて温めてください。は寒くて凍えてしまうよ。」

お母さんはいばらを胸に抱きしめました。とげが胸に突き刺さり、血が流れ出ました。

すると突然いばらから新しい芽が吹きだし、緑の木を茂らせてきて、美しい花を咲かせました。


とても寒い凍り付いた冬の夜なのに・・・・・

お母さんの胸は悲しみでいっぱいで、それはもう、燃えるように熱かったのです。

そして、いばらはお母さんに道を教えました。

続く‼


アンデルセン童話[あるお母さんの物語]

赤ちゃんを探し続けるお母さんは、何処へ行くのでしょう?💫



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