金箔幾何学文様の久谷焼きの香炉です。
器の上に猫のひっかき傷のように見える線は、
天井にある照明のいたずらでした。
こんにちわ、
今回も加賀友禅の続きをお送りいたします。
飽きない尽きない加賀友禅の絶句を幾何学文様で見てね。
幾何学文様
幾何学文様とは、
三角形、四角形、六角形などの多角形や円、楕円、直線
などの単純な図形を部品として、
それに平行移動、反転、回転、色の変化、拡大、縮小、
分割などの操作を加えながら連続して組み合わせた配列
を展開して造られた模様です。
同じ動作を繰り返すことで無限の模様展開が可能
となった文様です。
展開という文字を使うところが凄いですね。
天界と転回でまさに無限の世界になります。
(笑)
①市松(いちまつ)文様
お馴染み市松模様は、
碁盤目状の格子を色違いに並べた模様。
江戸中期、歌舞伎俳優佐野川市松が
この模様の袖を用いた事に始まる。
古墳時代の埴輪の服装や
法隆寺正倉院の染織品にも見られ、
古代より織模様としてありました。
②鱗(うろこ)文様
地と文様の三角形が交互になった幾何学模様で、
魚や蛇のウロコに見立てて鱗文と呼ばれる。
古くは古墳や古墳の壁面や埴輪に見られる。
衣装の文様として使われ始めたのは、
室町時代で武家の陣羽織や能装束などに使われた。
鱗(うろこ)は身を守る、身を固めると言われる。
こうして比べますと斜線の方がインパクトが強いですね、
同じサイズなのに白色が黒色より大きく見えるという、目の錯覚
のゲームをしているのではないわよん。
③麻の葉文様
麻の葉を象ったとされる文様で、
正六角形に縦、横、斜めの直線を引いて構成されている。
特に若い女性向きに描かれることが多くて若い方向き
であったことが現存する古い織物にある。
またこの文様の人気は歌舞伎役者の影響もあった
と言われる。
石川県では、検具の障子戸組子などに用いられる。
④四つ菱文様
二本の平行線が交差してできる菱型を4つ組み合わ
せた文様を四つ菱と呼ぶ。
武田家の家紋である「四つ割り菱」は
菱形を四等分したもの。
奈良時代の正倉院御物に
四つ菱を用いられたものがあり、
平安時代には
久家の装束に用いられた有職文様の一つです。
⑤菱型文
一年草の水草であるヒシ科のヒシの実や葉を図案化した
ものと言われてはいるが、
単純な図形のために明確には分からないそうです。
紀元前からあり、
日本では縄文時代前期の土器に描かれている。
家紋となった経緯は、
菱形が連続した織り文様から取り出されたから。
⑥紗綾形(さやがた)・卍崩し(まんじくずし)
卍(まんじ)を斜めに崩して四方に連続文様にした
もので「卍崩し」「卍繋ぎ(つなぎ)」、「雷文繋ぎ」
菱万字」と呼ばれる。
桃山江戸時代に、
紗綾形織
(地が平組織で、文様が縦の四枚織の絹織物)
が明から輸入され、地文様として使われて、
紗綾形と呼ばれた。
江戸時代には、
綸子(りんず)
(精錬した生糸で織った厚くて艶がある絹織物。)
の地文のほとんどは紗綾形で、
これに菊、蘭などをあしらったものが紗綾形綸子
としてとても多く使用されました。
昔は女性の慶事礼装用の白襟に紗綾形が使われる
と決まっていたそうです。
(綸子は縦糸が長く浮いて美しく、
光線の具合で紋様が見え隠れし艶がある)
お雛様にも・・・・・
これらのデザインはワールドワイドであり、
世界中どこにでも同じような図柄は
沢山ありますので起源はご機嫌でいいのよ。
市松文様の着物は、これも男性が着ても
素敵に似合いますよね。
加賀友禅の伝統市松文様です。
本間哲也作
キュービックの渦の中に花咲く梅と空間の中に
置く枝ぶりの妙には
いちまつ~~~、いよ===でした。
九谷焼の金襴(きんらん)手小紋柄だそうです。
高聡文作
左半分と右半分のデザインが違っていて、
枠組みを金色の線で飾っています。
九谷焼がスッキリとモダンになったこと
あなたは知っていますか?
コーヒーカップが現代嗜好になっています。
金箔カブト尾を引くと言いたかったのですが、
尾がありませんでした。
このスペースどうしてくれるの?(笑)
これは久谷焼の一輪生 露梅紋と書いてあります。
何と読むのでしょう?
幾何学文様の場所に配置されていました。
雲、雫(しずく)露が垂れても白雪姫には
企画外(キカガク?)で分かりません。(笑)
今日の幾何学文様ですが左右対称の図柄の中で、
露か雫か日本的にうごめいてます。
最後は吉祥文様で締めますからね。
乞うご期待よ!
東京ドーム、後楽園での
石川県伝統工芸品展示の中からのほんの
一部をお送りいたしました。
≪お知らせ≫
尚、2月18日に終わる予定でしたナイトイルミネーションは
24日まで好評につき延長をするそうです。