アルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株、オミクロン株と変異を繰り返しているウイルスは何を求めているのか。
「コレラ菌や赤痢菌のように初めから病原性を持った微生物ではなく、人間とは長い間共生関係にあってもっとも身近なバクテリアである大腸菌の中に姿を隠し、条件が整えば急に増殖して毒性をばらまく」ウイルスの新戦略と畑中正一先生は説く。
地球の大きさの1千万分の1が私たちの世界で、そのまた1千万分の1がウイルスの世界だという。人間が地球に与えている脅威(環境破壊)と同じようにウイルスが人に脅威を与えている関係に似ている。即ち、冷静・沈着に科学的データから導き出された正解を人類が共有することができれば、自ずとウイルスの毒素は弱まっていくだろう。
2020/11/18の記事
世界のトップ研究者の収束時期がてんでバラバラである。つまるところ彼らでさえウイルスの戦略に追い付いていない証左であろう。今朝の新聞では、10年先は風邪のようになるが5年先は微妙だそうだ。先ずは”PCR検査”でウイルスを可視化し情報を共有化することが何よりも大事なことが解るだろう。
日本の感染学会の主やローカル政党の教祖にみられる「PCR検査拒絶」反応は、この期に及んで「渋々看過」するまでに譲歩している。だが、遥かに速い変異を繰り返す新型コロナウイルスの前では、100年前の紙芝居を見るような未開地の雨乞いのようなモノクロの世界である。もっと謙虚に科学に対して向き合って欲しいと願うばかりだ。