ヒゲGの田舎暮らし日記「自遊空間」

第2の新世界に飛び出したオヤジがくりひろげる苦悩と笑い、喜び、ボヤキをお届けします。(編集長のひとりごとver.2)

川北ゆう個展

2012-06-30 20:56:42 | ART
息子の大学時代同級生だった川北ゆうさんの個展に行ってきました。

もう少し早く行ってたら、みなさんにご紹介できたんでしょうけど、昨日が最終日でした。
また個展が開かれることがあれば、早めに紹介します。

http://yukawakita.com/info/

あいにく、彼女はいなくて残念でしたが。京都で活躍する作家だと思います。

すごく繊細な動きを表現する作品で精華大学時代に開かれたグループ展から注目していました。
まるで、薄い薄いレースが風に水にゆらぐように、その瞬間を切り取ったような作品。
この揺らぎを心地よいと思えるのは私だけでしょうか?

           

さらにこんな作品もあります。

           

           

息子にきくとオブラートのようなシートにたくさんの線を引き、キャンバスの上で水に浸したシートを揺らがせて定着させているそうです。
一本一本の強弱をつけた線がゆらぎ、重なり合う姿は微妙で見事というしかありません。
私が鉢植えの植物が芽生え、日1日で変化していく様が楽しいと思う気持ちに似ています。

その彼女。作風が変わっていました。
やはり進化するものです。

           

           

ギャラリーのスタッフのご厚意で彼女の作品がこうやってブログで公開できます。
作者がいないのでスタッフにききますと、上の作品は水の中にボードを浸しアクリル絵具を落とし込んで、水を揺らしてできあがった作品なのだそうです。
レースのカーテンの線ではなくて今度は粒子のゆらぎです。
鳥取砂丘で見た砂紋やかつて幼いころ海で潜った時見た海底の砂模様が記憶に浮かび上がってきました。
今度は粒子でゆらぎを切り取ろうと進化しているようです。しかしながら、フィキサティフなどの定着剤ではてかりが出るため、定着できないデリケートな作品です。

最後にカラーの作品があったので紹介です。
          

カラー作品もスタッフのお話ではアクリル絵の具は水溶性なので水に溶けてしまうので、黒とか青くらいしか比重の違いで落ちないのだそうです。
難しさはありますが、きっと彼女こっちの方に進むと思います。
また、書画のような滲みの面白さも取り入れたらいいでしょうね。

これからも期待したいアーティストですね。





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