うつ解消マニュアル
(脳及び心疾患並びに認知症及び更年期障害予防)
第60回目(2010・6・15作成)
(マニュアルは第1回目にあります。
是非、読んで実行して下さい。)
*母の死
*新井満「千の風になって」
グー(2007.7.1開設)のブログに開設中
http://blog.goo.ne.jp/kenatu1104
6月9日、母危篤の知らせ。
車を2時間半ほど飛ばして田舎の病院に着くと、
母は酸素マスクの中で荒い呼吸をしていました。
痩せたせいで入れ歯が合わなくなり、
入れ歯のない痩せこけた表情は
見るに忍びないものがありました。
・・・苦しそうでした。
母は、その日の午後11時22分に永眠しました。
満92歳でした。
私は、母の苦しみの表情が穏やかになっていたため
悲しさよりも何かホッとしました。
数ヶ月前、ほぼ全身への癌転移を聞かされた時に、
「もう頑張らなくてもいいよ」
と心の中で呟いていました。
医者も看護師達も誠心誠意尽くしてくれました。
一番の感謝は、グループホームの職員さん達です。
自分の母のように優しく丁寧に母に接してくれました。
「お母さんは、お絞りを作るなど
何でも色々と手伝ってくれるのですよ。
でも、最近は体調が悪く何も出来なくなると
申し訳ないと言うんです。」
「一番手間のかからない、お婆ちゃんなんですよ。」
「人は生きてきたようにボケる」とは、
ある介護施設の人の言葉です。
母の一生は、決して目立たず何事にも一生懸命で、
己のためより人のために生きようと頑張った、
人に優しい人でした。
母は、認知症になってからも
「ありがとう。何時もすまないね。面倒かけるね。」
と感謝の言葉を言い続けていました。
母を誇りに思っています。
(3年前の母の写真を加工。着せ替え、頬紅も少し。)
思い起こせば、医者の無責任な睡眠薬投与から
認知症が劇的に進んでしまい、
耳が遠くなっていたことも禍いしました。
父は当初認知症の何たるかを知りませんでしたから、
母が何か粗相をする度に、
大きな声で怒鳴っていました。
実は、母の耳が遠くなっているために
怒鳴ったように聞こえたのでした。
父の母への献身振りは、
時々しか田舎に帰らない私にも
やがてわかりました。
「父さん、頑張ってね」と心の中では、
何時でも感謝していました。
ところで不思議なことですが、
「自分がしっかりしなければ」
という思いからでしょうか、
父の頭はかなりしっかりしていました。
母の面倒は勿論のこと、
炊事・洗濯・家事全般もするようになり、
面倒なお金の遣り繰りも自分でしていました。
そんな父も3年半ほど前に転倒による入院を機に、
すっかり体力も気力も徐々に減少し、
今は高齢者住宅に入居しています。
私は母の死の翌日、
以前から考えていた身内だけの食事会を実行しました。
形式的な中身のない葬儀にはしたくなかったのです。
母を最も愛している
父と姉2人と私達夫婦だけで送りたかったのです。
(実際には、母に可愛がられた
孫や被孫も参加してくれました。)
しかし、足腰の不自由と体調の悪さから
肝心の父は出席出来ませんでした。
翌日、母の遺影と荼毘に付したお骨を持っていくと、
「逝ってしまったか・・・」と言いました。
・・・父の目は、薄っすらと潤んでいました。
母が認知症になってからの年月や
全身の癌に苦しめられたこの数ヶ月を考えると、
母の死は、天の配剤であると思っています。
しかし事実がどうであれ、
母の思い出は鮮明です。
母にしたことよりもしてもらったことの方が
遥かに多いのです。
父は、近くで両親を面倒を見てきた姉に
「自分は母さんを大事にしてきたかな」と問い、
姉は、「父さんは十分優しく面倒を診てきたよ」
と返したそうです。
この問いは、
今回私自身が自分に問いかけたことでもあります。
父の死に、同じ問いかけはしたくないものです。
さて、皆さんは「千の風になって」という詩をご存じですか。
新井満(1946,5.7~、
作家・作詞作曲家・歌手・写真家、
長野オリンピックのイメージ監督等)氏が、
作家不明の『あとに残された人へ 1000の風』
(訳・南風 椎・はえ しい)を、
自ら翻訳し曲を付けたものです。
この詩は、追悼文集「川上桂子さんに寄せて」
(桂子さんは、故郷の友人の妻で癌で亡くなった)
に寄せられた70人以上の思いが
込められた文章の中にありました。
それは、山添明子さんが寄せた一文でした。
大きな感動とともに安らぎを貰った新井氏は、
この詩に曲を付ける事を思い立ちました。
その後数年間、翻訳と曲作りに格闘します。
そして、遂にあることに気が付きます。
それは、
原作者は『「いのちは、永遠に不滅」であることを信じ、
「死と再生の詩」を書こうとしたのではないか』
ということです。
「そのことがわかった瞬間、作者の顔や姿」が見え、
深い谷に一本の橋がかかり、
直訳でもない、意訳でもない詩が浮かんだそうです。
曲作りには5分とかからなかったと言っています。
改めてこの詩を読み返しました。
命が永遠なのかどうかは分かりませんが、
少なくとも私の中では、母は生きています。
きっとあなたも大事な人を亡くした経験が
お有りだと思います。
一緒に黙読していただければ、幸いです。
「千の風になって」(新井 満 著・講談社出版)
『
私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわたっています
秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る
私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわたっています
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわたっています
あの大きな空を 吹きわたっています
』
原詩は次のとおりです。
a thousand winds
Author Unknown
『
Do not stand at my grave and weep;
I am not there, I do not sleep.
I am a thousand winds that blow.
I am the diamond glints on snow.
I am the sunlight on ripened grain.
I am the gentle autumn’s rain
When you awaken in the morning’s hush,
I am the swift uplifting rush
Of quiet birds in circled flight.
I am the soft stars that shine at night.
Do not stand at my grave and cry;
I am not there, I did not die.
検査のお願い
うつ症状は、色々な病気で出る症状でもあります。
必ず、MRIやPETのある病院で検査を受けて下さい。
脳血管性障害、アルツハイマー病、脳腫瘍、
頭部外傷、認知症、更年期障害、脳脊髄液減少症等、
色々な病気が考えられます。
コメントに関するお願いです
1.コメントは、
すぐにはブログに反映しないようにしています。
(内緒で相談をしたい人のためです。)
2.コメントのブログ反映を希望しない人は、
必ずその旨書いてください。
(当然ですが、ブログには反映しません。)
3.内緒で相談(ブログへの反映を希望しない人)、
回答が欲しい人は
「メールアドレス」を書いてください。
(後日、メールで回答します。)
4.コメントを投稿するときに、
数字4桁の入力画面が出てきたときは、
必ず要求された数字を入れてから、
「投稿する」をクリックしてください。
5.「コメント」欄に
自分が書いたコメントが残っているうちは
投稿が終了していませんので、
元の白紙の状態になるまで
上記4を繰り返してください。
(脳及び心疾患並びに認知症及び更年期障害予防)
第60回目(2010・6・15作成)
(マニュアルは第1回目にあります。
是非、読んで実行して下さい。)
*母の死
*新井満「千の風になって」
グー(2007.7.1開設)のブログに開設中
http://blog.goo.ne.jp/kenatu1104
6月9日、母危篤の知らせ。
車を2時間半ほど飛ばして田舎の病院に着くと、
母は酸素マスクの中で荒い呼吸をしていました。
痩せたせいで入れ歯が合わなくなり、
入れ歯のない痩せこけた表情は
見るに忍びないものがありました。
・・・苦しそうでした。
母は、その日の午後11時22分に永眠しました。
満92歳でした。
私は、母の苦しみの表情が穏やかになっていたため
悲しさよりも何かホッとしました。
数ヶ月前、ほぼ全身への癌転移を聞かされた時に、
「もう頑張らなくてもいいよ」
と心の中で呟いていました。
医者も看護師達も誠心誠意尽くしてくれました。
一番の感謝は、グループホームの職員さん達です。
自分の母のように優しく丁寧に母に接してくれました。
「お母さんは、お絞りを作るなど
何でも色々と手伝ってくれるのですよ。
でも、最近は体調が悪く何も出来なくなると
申し訳ないと言うんです。」
「一番手間のかからない、お婆ちゃんなんですよ。」
「人は生きてきたようにボケる」とは、
ある介護施設の人の言葉です。
母の一生は、決して目立たず何事にも一生懸命で、
己のためより人のために生きようと頑張った、
人に優しい人でした。
母は、認知症になってからも
「ありがとう。何時もすまないね。面倒かけるね。」
と感謝の言葉を言い続けていました。
母を誇りに思っています。
(3年前の母の写真を加工。着せ替え、頬紅も少し。)
思い起こせば、医者の無責任な睡眠薬投与から
認知症が劇的に進んでしまい、
耳が遠くなっていたことも禍いしました。
父は当初認知症の何たるかを知りませんでしたから、
母が何か粗相をする度に、
大きな声で怒鳴っていました。
実は、母の耳が遠くなっているために
怒鳴ったように聞こえたのでした。
父の母への献身振りは、
時々しか田舎に帰らない私にも
やがてわかりました。
「父さん、頑張ってね」と心の中では、
何時でも感謝していました。
ところで不思議なことですが、
「自分がしっかりしなければ」
という思いからでしょうか、
父の頭はかなりしっかりしていました。
母の面倒は勿論のこと、
炊事・洗濯・家事全般もするようになり、
面倒なお金の遣り繰りも自分でしていました。
そんな父も3年半ほど前に転倒による入院を機に、
すっかり体力も気力も徐々に減少し、
今は高齢者住宅に入居しています。
私は母の死の翌日、
以前から考えていた身内だけの食事会を実行しました。
形式的な中身のない葬儀にはしたくなかったのです。
母を最も愛している
父と姉2人と私達夫婦だけで送りたかったのです。
(実際には、母に可愛がられた
孫や被孫も参加してくれました。)
しかし、足腰の不自由と体調の悪さから
肝心の父は出席出来ませんでした。
翌日、母の遺影と荼毘に付したお骨を持っていくと、
「逝ってしまったか・・・」と言いました。
・・・父の目は、薄っすらと潤んでいました。
母が認知症になってからの年月や
全身の癌に苦しめられたこの数ヶ月を考えると、
母の死は、天の配剤であると思っています。
しかし事実がどうであれ、
母の思い出は鮮明です。
母にしたことよりもしてもらったことの方が
遥かに多いのです。
父は、近くで両親を面倒を見てきた姉に
「自分は母さんを大事にしてきたかな」と問い、
姉は、「父さんは十分優しく面倒を診てきたよ」
と返したそうです。
この問いは、
今回私自身が自分に問いかけたことでもあります。
父の死に、同じ問いかけはしたくないものです。
さて、皆さんは「千の風になって」という詩をご存じですか。
新井満(1946,5.7~、
作家・作詞作曲家・歌手・写真家、
長野オリンピックのイメージ監督等)氏が、
作家不明の『あとに残された人へ 1000の風』
(訳・南風 椎・はえ しい)を、
自ら翻訳し曲を付けたものです。
この詩は、追悼文集「川上桂子さんに寄せて」
(桂子さんは、故郷の友人の妻で癌で亡くなった)
に寄せられた70人以上の思いが
込められた文章の中にありました。
それは、山添明子さんが寄せた一文でした。
大きな感動とともに安らぎを貰った新井氏は、
この詩に曲を付ける事を思い立ちました。
その後数年間、翻訳と曲作りに格闘します。
そして、遂にあることに気が付きます。
それは、
原作者は『「いのちは、永遠に不滅」であることを信じ、
「死と再生の詩」を書こうとしたのではないか』
ということです。
「そのことがわかった瞬間、作者の顔や姿」が見え、
深い谷に一本の橋がかかり、
直訳でもない、意訳でもない詩が浮かんだそうです。
曲作りには5分とかからなかったと言っています。
改めてこの詩を読み返しました。
命が永遠なのかどうかは分かりませんが、
少なくとも私の中では、母は生きています。
きっとあなたも大事な人を亡くした経験が
お有りだと思います。
一緒に黙読していただければ、幸いです。
「千の風になって」(新井 満 著・講談社出版)
『
私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわたっています
秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る
私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわたっています
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわたっています
あの大きな空を 吹きわたっています
』
原詩は次のとおりです。
a thousand winds
Author Unknown
『
Do not stand at my grave and weep;
I am not there, I do not sleep.
I am a thousand winds that blow.
I am the diamond glints on snow.
I am the sunlight on ripened grain.
I am the gentle autumn’s rain
When you awaken in the morning’s hush,
I am the swift uplifting rush
Of quiet birds in circled flight.
I am the soft stars that shine at night.
Do not stand at my grave and cry;
I am not there, I did not die.
検査のお願い
うつ症状は、色々な病気で出る症状でもあります。
必ず、MRIやPETのある病院で検査を受けて下さい。
脳血管性障害、アルツハイマー病、脳腫瘍、
頭部外傷、認知症、更年期障害、脳脊髄液減少症等、
色々な病気が考えられます。
コメントに関するお願いです
1.コメントは、
すぐにはブログに反映しないようにしています。
(内緒で相談をしたい人のためです。)
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(当然ですが、ブログには反映しません。)
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