うつ解消マニュアル
(脳及び心疾患並びに認知症及び更年期障害予防)
第58回目(2010・3・23作成)
(マニュアルは第1回目にあります。
是非、読んで実行して下さい。)
2008年10月リリース
樋口 了一「手紙~親愛なる子供たちへ~」
2010年3月の道新「いずみ」欄
藤井 洋子さん「なぜ?あなたが」
グー(2007.7.1開設)のブログに開設中
http://blog.goo.ne.jp/kenatu1104
(北海道鷹栖町、大西ファームの花)
『
年老いた私が ある日
今までの私と違っていたとしても
どうか そのままの私のことを
理解して欲しい
私が服の上に 食べ物をこぼしても
靴ひもを結び忘れても
あなたに色んなことを教えたように
見守って欲しい
あなたと話をする時
同じ話を何度も何度も繰り返しても
その結末をどうかさえぎらずに
うなずいて欲しい
あなたにせがまれて
繰り返し読んだ絵本の暖かな結末は
いつも同じでも 私の心を平和にしてくれた
悲しいことではないんだ
消え去っていくようにみえる 私の心へと
励ましのまなざしを向けて欲しい
楽しいひと時に
私が思わず下着を濡らしてしまったり
お風呂には入るのをいやがるときには
思い出して欲しい
あなたを追い回し 何度も着替えさせたり
様々な理由をつけて
いやがるあなたとお風呂に入った
懐かしい日のことを
悲しい事ではないんだ
旅立ちの前の準備をしている私に
祝福の祈りを捧げて欲しい
いずれ 歯も弱り
飲み込む事さえ出来なくなるかも知れない
足も衰えて 立ち上がることすら出来なくなったら
あなたが か弱い足で立ち上がろうと
私に助けを求めたように
よろめく私に どうかあなたの手を握らせて欲しい
私の姿を見て悲しんだり
自分が無力だと思わないで欲しい
あなたを抱きしめる力がないのを
知るのはつらいことだけど
私を理解して支えてくれる
心だけ持って欲しい
きっと それだけでそれだけで
私には勇気がわいてくるのです
あなたの人生の始まりに
私がしっかり付き添ったように
私の人生の終わりに
少しだけ付き添って欲しい
あなたが生まれてくれたことで
私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変わらぬ愛を
持って笑顔で答えたい
わたしのこどもたちへ
愛するこどもたちへ
』
(みみ之助左衛門とまりーアントワネット)
この原作者は不詳です。
この詩に深い感動と共感を得た歌手・樋口了一さんが、
原作詞に、補足詞と曲を付けて
2008年10月「手紙~親愛なる子供たちへ~」として
世に送り出したものです。
原作はポルトガル語だそうです。
どの国でも親と子の思いは同じなのだと
あらためて気づかせてくれました。
原作者は、
おそらく愛する親を看取った人であり、
これから迎えるであろう自分の老後を
真摯に見つめた人なのでしょう。
私にはこの詩がただ単に、
こどもたちへのお願い事には聞こえてこないのです。
若さ故に、また思いと現実の狭間で
親にしてあげられなかったことへの
後悔が伝わってくるのです。
原作者は、多くの人がそうであるように
心優しい孝行者であり、
こどもたちもまたそうに違いありません。
だからこそ、
親に先立たれ時、「あれもこれもしなかった、
こうしてあげれば良かった」と
今でも悔やんでいる自分と同じように、
心優しいこどもたちも
悩み苦しむのではないかと思い、
この詩を書いたのではないのかと思うのです。
『私を理解して支えてくれる 心だけ持って欲しい』
というフレーズから、
「それだけで充分なんだよ」という声が
聞こえてくるのです。
『あなたが生まれてくれたことで 私が受けた多くの喜び』
を人生の終わりに、笑顔で感謝したいと聞こえてきます。
(みみ之助左衛門)
次は、久し振りに、
2010年3月の道新「いずみ」欄に投稿された記事を紹介します。
藤井 洋子さん(60歳、函館)の「なぜ?あなたが」です。
夫の病気が「アルツハイマー病」であると
診断されたのは、退職した3年前です。
それも感情や言葉を失うピック病ということが、
後になって分かりますが、
ピック病も脳が壊れていく病気で、
若年性であればあるほど進行が早いのです。
診断から2年目には、昼夜逆転の生活を強いられます。
藤井さんは、詳しくは書いておりませんが、
介護のベテランでも難しい、
24時間休むことの出来ない、
手の抜けない介護に明け暮れたことでしょう。
身内の介護者の場合、
介護疲れで、病気やうつ病を発症することは
珍しいことではありません。
藤井さんは、
きっと共倒れを恐れたのだと思いますが、
「グループホームが空きましたよ」
「まず自分の心と体を休めなさい」
との声に後押しされて、
グループホーム入所を決断します。
この決断は遅すぎてはなりません。
介護は、健全な心と精神で
なされなければならないからです。
それに、専門的な介護の技術も必要だからです。
藤井さんは、自分の為にも、
そして何よりも
ご主人の為に良い選択と決断をされました。
藤井さんは、
夫の穏やかな笑顔に、
「一緒に帰ることはかなわないけど、
春になったら、いつかね。
指切りげんまん。」
と結んでいます。
藤井さん、良く頑張りましたね。
これからは、明るい気持ちと笑顔で
ご主人とお会いできますね。
何時も言っていることですが、
私は確信を持っています。
「人は幸せになるために生まれてきた」のだと!
だから、自分だけでなく、
自分以外の人も幸せでなければならないのです。
特に脳の病気の場合、
本人の為に何が一番良いことなのか、
冷静に判断することが大事なのです。
暖かく安全な環境と
介護の専門家と
適切な医療が期待できる環境が
最低限必要なのです。
一時の感情に流されることのないように
しなければなりません。
藤井さんのように、
満面の笑顔と大きな愛情を持って、
施設を訪ねることに一番意味があるのです。
検査のお願い
うつ症状は、色々な病気で出る症状でもあります。
必ず、MRIやPETのある病院で検査を受けて下さい。
脳血管性障害、アルツハイマー病、脳腫瘍、
頭部外傷、認知症、更年期障害、脳脊髄液減少症等、
色々な病気が考えられます。
コメントに関するお願いです
1.コメントは、
すぐにはブログに反映しないようにしています。
(内緒で相談をしたい人のためです。)
2.コメントのブログ反映を希望しない人は、
必ずその旨書いてください。
(当然ですが、ブログには反映しません。)
3.内緒で相談(ブログへの反映を希望しない人)、
回答が欲しい人は
「メールアドレス」を書いてください。
(後日、メールで回答します。)
4.コメントを投稿するときに、
数字4桁の入力画面が出てきたときは、
必ず要求された数字を入れてから、
「投稿する」をクリックしてください。
5.「コメント」欄に
自分が書いたコメントが残っているうちは
投稿が終了していませんので、
元の白紙の状態になるまで
上記4を繰り返してください。
(脳及び心疾患並びに認知症及び更年期障害予防)
第58回目(2010・3・23作成)
(マニュアルは第1回目にあります。
是非、読んで実行して下さい。)
2008年10月リリース
樋口 了一「手紙~親愛なる子供たちへ~」
2010年3月の道新「いずみ」欄
藤井 洋子さん「なぜ?あなたが」
グー(2007.7.1開設)のブログに開設中
http://blog.goo.ne.jp/kenatu1104
(北海道鷹栖町、大西ファームの花)
『
年老いた私が ある日
今までの私と違っていたとしても
どうか そのままの私のことを
理解して欲しい
私が服の上に 食べ物をこぼしても
靴ひもを結び忘れても
あなたに色んなことを教えたように
見守って欲しい
あなたと話をする時
同じ話を何度も何度も繰り返しても
その結末をどうかさえぎらずに
うなずいて欲しい
あなたにせがまれて
繰り返し読んだ絵本の暖かな結末は
いつも同じでも 私の心を平和にしてくれた
悲しいことではないんだ
消え去っていくようにみえる 私の心へと
励ましのまなざしを向けて欲しい
楽しいひと時に
私が思わず下着を濡らしてしまったり
お風呂には入るのをいやがるときには
思い出して欲しい
あなたを追い回し 何度も着替えさせたり
様々な理由をつけて
いやがるあなたとお風呂に入った
懐かしい日のことを
悲しい事ではないんだ
旅立ちの前の準備をしている私に
祝福の祈りを捧げて欲しい
いずれ 歯も弱り
飲み込む事さえ出来なくなるかも知れない
足も衰えて 立ち上がることすら出来なくなったら
あなたが か弱い足で立ち上がろうと
私に助けを求めたように
よろめく私に どうかあなたの手を握らせて欲しい
私の姿を見て悲しんだり
自分が無力だと思わないで欲しい
あなたを抱きしめる力がないのを
知るのはつらいことだけど
私を理解して支えてくれる
心だけ持って欲しい
きっと それだけでそれだけで
私には勇気がわいてくるのです
あなたの人生の始まりに
私がしっかり付き添ったように
私の人生の終わりに
少しだけ付き添って欲しい
あなたが生まれてくれたことで
私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変わらぬ愛を
持って笑顔で答えたい
わたしのこどもたちへ
愛するこどもたちへ
』
(みみ之助左衛門とまりーアントワネット)
この原作者は不詳です。
この詩に深い感動と共感を得た歌手・樋口了一さんが、
原作詞に、補足詞と曲を付けて
2008年10月「手紙~親愛なる子供たちへ~」として
世に送り出したものです。
原作はポルトガル語だそうです。
どの国でも親と子の思いは同じなのだと
あらためて気づかせてくれました。
原作者は、
おそらく愛する親を看取った人であり、
これから迎えるであろう自分の老後を
真摯に見つめた人なのでしょう。
私にはこの詩がただ単に、
こどもたちへのお願い事には聞こえてこないのです。
若さ故に、また思いと現実の狭間で
親にしてあげられなかったことへの
後悔が伝わってくるのです。
原作者は、多くの人がそうであるように
心優しい孝行者であり、
こどもたちもまたそうに違いありません。
だからこそ、
親に先立たれ時、「あれもこれもしなかった、
こうしてあげれば良かった」と
今でも悔やんでいる自分と同じように、
心優しいこどもたちも
悩み苦しむのではないかと思い、
この詩を書いたのではないのかと思うのです。
『私を理解して支えてくれる 心だけ持って欲しい』
というフレーズから、
「それだけで充分なんだよ」という声が
聞こえてくるのです。
『あなたが生まれてくれたことで 私が受けた多くの喜び』
を人生の終わりに、笑顔で感謝したいと聞こえてきます。
(みみ之助左衛門)
次は、久し振りに、
2010年3月の道新「いずみ」欄に投稿された記事を紹介します。
藤井 洋子さん(60歳、函館)の「なぜ?あなたが」です。
夫の病気が「アルツハイマー病」であると
診断されたのは、退職した3年前です。
それも感情や言葉を失うピック病ということが、
後になって分かりますが、
ピック病も脳が壊れていく病気で、
若年性であればあるほど進行が早いのです。
診断から2年目には、昼夜逆転の生活を強いられます。
藤井さんは、詳しくは書いておりませんが、
介護のベテランでも難しい、
24時間休むことの出来ない、
手の抜けない介護に明け暮れたことでしょう。
身内の介護者の場合、
介護疲れで、病気やうつ病を発症することは
珍しいことではありません。
藤井さんは、
きっと共倒れを恐れたのだと思いますが、
「グループホームが空きましたよ」
「まず自分の心と体を休めなさい」
との声に後押しされて、
グループホーム入所を決断します。
この決断は遅すぎてはなりません。
介護は、健全な心と精神で
なされなければならないからです。
それに、専門的な介護の技術も必要だからです。
藤井さんは、自分の為にも、
そして何よりも
ご主人の為に良い選択と決断をされました。
藤井さんは、
夫の穏やかな笑顔に、
「一緒に帰ることはかなわないけど、
春になったら、いつかね。
指切りげんまん。」
と結んでいます。
藤井さん、良く頑張りましたね。
これからは、明るい気持ちと笑顔で
ご主人とお会いできますね。
何時も言っていることですが、
私は確信を持っています。
「人は幸せになるために生まれてきた」のだと!
だから、自分だけでなく、
自分以外の人も幸せでなければならないのです。
特に脳の病気の場合、
本人の為に何が一番良いことなのか、
冷静に判断することが大事なのです。
暖かく安全な環境と
介護の専門家と
適切な医療が期待できる環境が
最低限必要なのです。
一時の感情に流されることのないように
しなければなりません。
藤井さんのように、
満面の笑顔と大きな愛情を持って、
施設を訪ねることに一番意味があるのです。
検査のお願い
うつ症状は、色々な病気で出る症状でもあります。
必ず、MRIやPETのある病院で検査を受けて下さい。
脳血管性障害、アルツハイマー病、脳腫瘍、
頭部外傷、認知症、更年期障害、脳脊髄液減少症等、
色々な病気が考えられます。
コメントに関するお願いです
1.コメントは、
すぐにはブログに反映しないようにしています。
(内緒で相談をしたい人のためです。)
2.コメントのブログ反映を希望しない人は、
必ずその旨書いてください。
(当然ですが、ブログには反映しません。)
3.内緒で相談(ブログへの反映を希望しない人)、
回答が欲しい人は
「メールアドレス」を書いてください。
(後日、メールで回答します。)
4.コメントを投稿するときに、
数字4桁の入力画面が出てきたときは、
必ず要求された数字を入れてから、
「投稿する」をクリックしてください。
5.「コメント」欄に
自分が書いたコメントが残っているうちは
投稿が終了していませんので、
元の白紙の状態になるまで
上記4を繰り返してください。
私のうつが快方に向かってきているそのきっかけとなりました。
こちらのブログにお礼が言いたくて、コメントさせていただきます。
半年前にうつ病と診断され、うつ解消マニュアルをすこしづつ実践しています。中でも、宇野千代さんの書籍との出会いは私のこれからの生きる指針となりそうです。
けんさんは北海道にお住まいのようですね。
10年程前、北海道が好きで年1回は訪れていたことを思い出し、また旅をしたいという意欲が出てきました。
それとジョギングもするようになりました。今まで走ることは辛く苦しいものと思っていましたが、これも今後私のライフワークになりそうです。
うつになって、まだまだ私の知らない世界がたくさんあることを知り、見方が一つでないことを体感することが少しできたような気がします。
こちらのブログにたくさんの気付きをいただきました。どうもありがとうございます。これからも楽しみにしています!
うつが、
人間であることの証明であり、
しかも自分の力で治せるし
治さなければならないことに気が付くまで、
3年の地獄の日々を過ごさねばなりませんでした。
私の地獄を
一日でも少なく出来たらという
思い出で立ち上げたこのブログが、
役に立っていると実感できたのは、
やはり嬉しいことです。
ぱんなさん、快方に向かっている由、
本当に良かったですね。
ぱんなさん、ご自身の力です!
私は北海道旭川市在住なのですが、
最初の勤務地は東京でした。
苦学生でしたが、
夜間の大学を卒業したのがきっかけで
やはり、望郷の念が強くなり
出生県である北海道に戻ってきました。
その後、道南以外は転勤で経験しましたが、
山や花や温泉や雪や動物や
食べ物や広大な自然や
何から何まで素晴らしいのです。
冬はやはり寒いのですが、
自然からの贈り物には感動します。
是非、
北海道をゆっくりとした日程と行程で
いらして下さい。
嬉しいコメントを有難うございました。