うつ解消マニュアル(脳及び心疾患・癌・認知症・更年期障害等々)

医者や薬は、むしろ症状を悪化させます!
治すのは、自分自身です! 
1回目並びにQ&A及び解説も、必ず読んで下さい!

第12回目 「水俣病と土本典昭と本田啓吉と砂田明」「うつ解消法Q&A}

2008年08月09日 18時12分49秒 | 「水俣病と闘った人々」
うつ解消マニュアル
(脳及び心疾患並びに認知症及び更年期障害予防)

第12回目 2008・8・9作成
(マニュアルは第1回目にあります。常に最新版にしています。)

「水俣病と土本典昭と本田啓吉」
「うつ解消法Q&A」


グー(2007.7.1開設)のブログに開設中
http://blog.goo.ne.jp/kenatu1104





土本典昭(2008.6.24、79歳永眠)監督の
ドキュメンタリー作品、「水俣―患者さんとその世界」
(モノクロ167分。この作品は、
1973年度第一回世界環境映画祭グランプリを獲得。
世界に水俣病を知らせしめた)を観ました。

その中の演説にとても感動しました。
どうしても文字にしたくなりました。

1970年6月28日に「東京・水俣病を告発する会」を発足、
1970年7月9日熊本到着までの道中で
募金活動をしながら演説していたようです。
(因みに、水俣病は、
熊本県水俣市の日本窒素肥料(現チッソ)工場の排水に
含まれていたメチル水銀が魚介類に蓄積し、食べた住民が発症した。
主な症状は手足の感覚障害と視野狭窄である。)

以下、その演説です。

「立ちなはれ!
もし 人が今でも 万物の霊長やというのやったら
こんなむごたらしい毒だらけの世の中 
ひっくり返さな あきまへん

何が文明や!

蝶やトンボやほーたるや しじみやタニシやガンやつばめや 
どじょうやめだかやゲンゴローやイモリや
数も知れんほど 仰山の生き物殺しておいて

水俣病の患者はん 知ってはりまっか
中でも胎児性の患者はん
わしはこう言うただけでも 
もう腹わたが煮えかえるようであります
首はすわらん 目は見えん 耳は聞こえん
口きけん 味は分からん 手で持てん 足で歩けん
そんな そんなヤヤ子を産ませておいて

大腸菌かて住めん海にしやがって!
何が高度成長や! 何が百年に一度の万博や!

貧乏がなんどす えっ
思いだしなはれ
知らん人には教えてあげなはれ
お芋の葉 食べてきたかて 生きて来たやおへんか

思いださんかい!!

もし、あんたが人やったら
立ちなはれ 戦いなはれ

公害戦争や 水俣戦争やで
戦争の嫌いなわしらのやる戦争や
人間、最後の戦争や」

演説と言うより、怒りのこもった魂の叫びです。
今の私達に警鐘を鳴らしているようにも聞こえます。
何もしない、しようとしない私達に怒っているのです。

最初この演説は「水俣病を告発する会」の代表である
本田啓吉さんであると固く信じていたのですが、
あまりに感動的な内容だったために調べていく内に、
実は砂田明さんであることが分かりました。

砂田明さんは、1928年京都生まれ。
1947年上京、新劇俳優として活躍。

1970年に石牟礼道子の「苦海浄土」に触発され、
浄財を募りながら水俣巡礼行脚を緩行。
1972年には水俣に移住し、その後、
一人芝居(「天の魚(てんのいお)」上演556回)
をしながら全国行脚、水俣病を告発し続けました。

企業の暴慢無恥や政府・自治体の無為無策と
国民の楽天的な無関心に絶望しながらも、
同じ人間としての使命から
この水俣病に一生係わることになったのだと思います。

1992年に病を得て、
1993年享年65歳で亡くなりました。


ところで、「水俣病を告発する会」の代表・
本田啓吉さん(2006.4.13、81歳永眠)
についても少々触れておきます。

「義によって助太刀致す」と言って、
多くの市民や若者を水俣病患者支援へ奮い立たせ、
また生涯一教師(高校教師)を貫いた信念の人として
多くの人に尊敬され信頼されたそうです。

妻の陽子さんは、
「夫は“今、自分が何をすべきか”だけを思って生きていた人だった」
と語っています。

次の本田さん言葉は、私の胸を突き刺しました。
砂田さんの感じた「国民の楽天的な無関心」さを考えさせられる、
至言でもあります。

「敵が目の前にいても戦わない者は、
もともと戦うつもりなどなかった者である。
そんなら、もう従順に体制の中の下僕か小羊になるがよい。
考えることも話すこともやめたがよい。
一言でも体制批判のことばを吐いて、
自己満足することはやめにしたがよい」





さて、平成18年4月にこのうつ解消法をまとめてから、
2年4ヶ月の歳月が経ちました。

グーのブログ開設当時、アドレスを教えたのは10人程でした。
それが今、年間延べ2000人以上のアクセスがあります。

特にこの1ヶ月でみれば、閲覧数が400件を超えています。
また、直接又は間接の相談も増えています。

私は自分の経験から、ある重大なことに気が付きました。
薬や医者では治せないということと、
治すことの出来るのは自分自身であるということです。

そしてこの私の提唱するうつ解消法を実践すれば、
最短でうつが解消できると確信しています。
この解消法は、
言わば世界と日本の著名な随筆家・専門家や哲学者・文学者達
と私の合作だと自負しております。

今回は、これまでに受けた質問に答えた内容を書きたいと思います。
参考にして下さい。


Q1
何故うつになったのですか。
また、どういう経過で病院を受診することになったのですか。

A1
平成15年4月に転勤時から、
毎日5時間以上の残業と土日出勤を続けていました。
(1ヶ月150時間は超えていました。)
詳しくは話せませんが、仕事の内容に多くの原因がありました。

仕事中に眠気が襲うことも頻繁になり、
入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、
朝起きると下着がビショビショになるほどの寝汗、
経験したこともない怠さ
(テレビの司会者をしていた小川広さんがいみじくも言った
「500倍くらいの怠さ」です。)、
好きだったテレビ番組や本・音楽などへの興味がなくなりました。

つまり、原因は仕事でした。

私は当時職場で健康管理者をしていたことと
本を読むことが好きだったものですから、
うつの知識はある程度ありました。

そこで他の人よりも早く、そして自分自身で気が付いたのです。
この症状はうつであることを。

ただ、自分で言うのも何ですが明るい性格だったし、
もっと忙しい職場を経験してきたこと、
平成15年の3月までは
毎週20キロのジョギングを日課にしていたこと、
つまり体には自信があったせいか、
最初の1ヶ月で症状が出ていたにも拘わらず、
受診が遅れてしまいました。

受診は3ヶ月後の7月8日ですから、
考えてみれば、たった3ヶ月でうつが重症化し、
それから3年の辛く苦しい孤独な戦いが続くことになったのですから、
全く恐ろしい病気です。


Q2
良くなるまでの3年間は、どう過ごしていたのですか。
そして、どうして薬と医者をやめたのですか。

A2
3ヶ月間自宅療養で病休をとり、
受診から結局9ヶ月間は医師を信じて薬を飲み続けました。
でも少しも良くならないので、担当医に
先進医療のドイツのハーブ(セントジョーンズワート)
による治療内容を聞くと、
「そんな治療は知らない」と言われました。

このことがきっかけで、この医師のことを信用出来なくなったのです。

このことがあってから、待合室で何時も会う何人かの人の話を聞いて、
10年以上の通院者や再発者の多いことを知ったのです。

つまり、治っていない、悪く言えば治していないのです。

考えてみると、15年以上前の精神科医は、
患者数が少なく病院の掛け持ちをして生計を立てていたと聞きます。
それが、今度は沢山の患者を数十分単位で診療し
、かつ薬だけ処方して大儲けをしている開業医が増えているのです。

あなたも十数分間の診察ではありませんか。
心の病で一番大切なのは、
患者の誤った認知を正すことなのに十数分の診療時間で何が出来ますか。

私達は、日本の医者が西洋のレベルに達する迄、
つまり十分な経験や医学的知識を獲得するまで
待たなければならないのでしょうか。

9ヶ月目に薬をやめると同時に通院もやめました。

それからというもの自殺願望に悩ませられながら、
必死に沢山の本を読みました。
(最初は、1日に1ページを読むのがやっとでした。)     
医学書・専門書・年配者の書いた随筆・哲学書を
100冊以上は読んだと思いますが、
そこに書いてあることで良いと思われることを
一つ一つ実践しました。

沢山の本を読み進める内にあることに気が付きました。
うつに関する考え方や脳にかかることは統一した見解がなく、
要するに学者や医者にも
原因と治療法がまだ良く分かっていないことにです。

もっとはっきり言うと、治療方針や治療方法がバラバラなのです。

だから、著者の治療方法の共通点や相違点を書き出して、
自分で実践してみたのです。
その内に、だんだんと有効性のあるものとないものとの区分けが
自然と出来ました。

ところで大切なことですが、私は自分のうつを隠したりしませんでした。
隠すことにエネルギーを使うくらいなら、
一日でも早く治す方に力を集中したかったからです。

もう一つ大切なこと、病院のことですが、
最初は行かないといけません。
ただし、MRI等脳の断層写真がとれる精神科のある病院です。
原因が他のところにあるかも知れないし、
病名は専門家に一応つけてもらわないと
戦う敵を特定できません。

もし、うつ関連の病名をつけられたら、
薬は貰わないのがベストです。
しかし診療拒否されるかも知れないし、
そんなことでわずらされる元気もないでしょうから、
帰ってきたら捨てることです。

それに、働いていれば職場に出す診断書は必要になるでしょう。
まともな医者に巡り会う可能性は、
非常に低いのだから仕方がありません。
認知療法やカンセリングが出来る医者でないと、
全く意味がありません。





Q3
ブログを開設しようと思ったのは何故ですか。

A3
自分の経験が役に立つと確信したからです。
昨年も自殺者は3万人を超えました。
もう10年間連続して、毎年3万人を超えています。
10年で30万人以上になりますから、
地方の小都市が一つなくなったと同じことです。

自殺者の約18%がうつ病患者と言われていますが、
うつ状態まで含めると8割以上になると思います。
うつは決して自殺の原因ではないのですが、自殺の引き金になるのです。

自信を持って言いますが、うつは医者や薬には治せないし、
もし仮に治ったとしてもそれは一時的なもので、再発を繰り返します。

症状も落ち着いてきた平成18年のある日、突然、
今まで読んできた本と自分で経験してきたことの意味が一つになって、
このうつ解消法が出来たのです。
何故この解消法が効果的なのか、その理由が分かったからです。

死は苦しみや悲しみを消してくれますが、喜びも消してしまいます。
そして消えたはずの苦しみや悲しみは、
残ったあなたの家族にもっと悲惨な状態で確実に残ります。

うつは自分で治せることを多くの人に知って欲しかったから、
ブログにしたのです。


Q4
うつ解消法には、
副題で「脳及び心疾患並びに認知症及び更年期障害対策」とありますが、
全ての病気が治るということですか。

A4
そのとおりです。

私は勉強と実践をしていく内に、
本当にこの病気になって良かったと思いました。
何故なら、脳と体が別物ではなく、
一体の関係にあることが分かったからです。

簡単に説明することは難しいのですが、コンピュータでいうなら、
ソフトが脳で、ハードが体ということでしょうか。
ただ、人間の脳と体は学習して進化成長するところが違うのですが。

脳が元気だと約20種類といわれる脳内物質を作り出して
脳のネットワークを蜘蛛の巣のように広げ、
体に色々な指令を出します。
体が元気だとその指令を遂行することになりますが、
するともっと高度なことを脳は要求します。

その脳が出す指令は常に幸せになるためのものなのですが、
脳が誤った価値観を持つと
体に誤った指令を出すことになります。
それで、脳も体も疲弊してしまって、
どうにか休ませようとしてうつ症状を作るのです。

それでも元気一杯の人は無理をしてしまいます。
その結果、癌になったり、
脳や心臓に重大な疾患が出るのです。
 
自律神経(交感神経と副交感神経のバランス)が失調すると
免疫力が落ちて病気になることは分かっていますが、
うつは正にこの自律神経失調症状態なのです。
つまり、うつは病気のバロメーターであり、
うまく処理してやると病気を未然に防ぐことが出来るのです。

そして、認知症ですが、
東北大学の川島隆太教授の研究にも明らかなとおり、
脳の前頭前野の血流の問題でもあるわけですから、
脳の血流改善と活性化が期待出来るうつ解消法は有効なのです。

更年期障害についてですが、
重症化しやすい人とそうでない人との対比では
その人の性格傾向によることが分かっています。
やはり、脳内物質がつくられる環境と柔軟な価値観をつくるためにも、
私のうつ解消法は是非試してみる価値があるのです。





Q5
この解消法の基本を簡単に教えて下さい。

A5
三つあります。

まずは「自分にしか治せない」と言うことをしっかり胸に刻んで下さい。
医師や薬に頼ると(体には依存性や耐性というものがある)ため、
必ず再発します。

自分自身で治さなければならないのです。
自分で治したんだという実感は、自信という免疫力になるからです。
しかも、もっと辛い高いハードルも越えられる免疫力です。

禁煙を失敗する人の共通項は、ニコチンパッチや自分以外の人の力
(言葉や人間関係)でやめた人です。
必ず、また吸い始めます。

どんなに高度な医療を受けても、最後は「本人の生命力」です。

二つめは、「脳内物質セロトニン」をつくることです。

セロトニンの材料はトリプトファンなのだから、
トリプトファンを多く含む食材(大豆製品等)をとるようにすることが大事です。
一日の活動開始の朝、しっかりと補充しなければなりません。

セロトニンを増やすことも大事です。
朝日を浴び、朝食をとって、
一日25時間の体内時計を24時間にリセットすることも忘れてはなりません。

三つ目は、「脳に任せる」ことです。

認知症状に「物盗られ」現象があります。
自分が隠した財布の場所が分からなくなると脳は混乱をしますから、
近くにいる家族が盗ったことになります。

家族の誰かが盗んだとか隠したということを主張する訳ですが、
それは見事なくらいに理路整然としています。
だから、周りの人は家族が犯人だと思ってしまうのです。

脳は、混乱や理屈に合わないことを嫌います。
つまり、自分で置いた場所を失念しているのだけれど、
失念していることさえ忘れているのだから、
自分の脳の混乱を回避するために、
自分以外の者を犯人にしてしまうのです。

それも人を説得するためだけではなく、
自分自身が納得出来るような物語を創るのです。

悪い結果を脳にインップトすると、どうなるかを考えてみます。

例えば、自分は不幸せだと考えると、
脳は不幸せでなければならない理由を沢山考えてしまうのです。
不幸せだと思っているのに幸せであれば、
脳は混乱してしまうからです。

だから、不安・心配なことが起こったら、
「何も困ったことは起こらない」
と自分に言い聞かせることです。
そうすると、
脳は勝手に何故困ったことは起こらないかを考えてくれるのです。


Q6
簡単に幸せになる方法はありますか。

A6
脳と身体の調和が図られれば幸せになりますが、
一時的ではありますが、簡単な方法があります。
 
①焼き肉を食べてください。
肉には、至福物質であるアラキドン酸が含まれています。

焼き肉屋には、幸せな家族連れとか恋人同士が多くありませんか。
私達は、幸せになることを動物的本能で知っているのかもしれません。

②呼吸をゆっくりすることです。
お坊さんがしている腹式呼吸が効果的です。
(数息観(呼吸を数える)をするともっと良い)

特にゆっくり息を吐いてください。
とても落ち着きます。

血液中に二酸化炭素が増え、
この二酸化炭素が脳幹にある縫線核を刺激して
セロトニンを分泌するのです。

息を吐くということに着目して、
何か気が付くことはありませんか。
話をしたら気持ちが落ち着いたとか、
歌を歌ったらスッキリしたとかありませんか。

声を出すというのは、
息を吸っていては出来ませんよね。
やはり息を吐きながらです。

③イヤな奴に会わなければならない苦しみを、
仏教では「怨増会苦(おんぞえく)」と言いますが、
そんな時あなたはどうしますか。
あまりのイヤさに不機嫌な表情をしてしまうでしょう。
こんな時こそ、
第6回のブログにも書いた「ミラー細胞」を思い出してほしいのです。
徹底的に笑顔を絶やさないことです。
あなたを見つめる相手の顔が、
いつの間にかほころんでいることに気が付くこ
とでしょう。

これらは一時的ではありますが、
この積み重ねが重要なのです。
あなたを永遠に幸せにしますよ。





最後にもう二つ、
体が元気でないと気が滅入りますので、
努力しなければならないことと
絶対してはいけないことを言います。

とにかく、よく眠って下さい。
それも深い眠りでなければなりません。

だから、酒や睡眠薬では駄目です。
良質な眠りでなければなりません。

朝は早起き朝日に当たり、昼は絶対に寝ないことです。
一日一万歩以上に心がけ、眠くなるまで決して寝ない。
しかし、起きる時間は毎日同じ時間にして下さい。

寝るときは、豆電球も消して真っ暗にして下さい。
(昼間出来たセロトニンが、
眠り物質メラトニンに変わることが出来ません。)
朝は、朝日で起きられるように遮光カーテンは駄目です。
(セロトニンが出ません。)

絶対してはならないこと、それは「体を冷やさない」ことです。

夏の暑いときでも、シャワーは出来るだけやめてお風呂に入って下さい。
シャワーでは体が温まらないだけでなく、
体についた水滴が気化するときに体から体温を奪ってしまうのです。


私は、医者ではありませんが、沢山の本を読んで分かったのです。

何度でも言います。
脳や身体のことは、良く分かっていないのです。
特に脳や心のことは、分かっていないのです。

誠実な高名な学者であればあるほど、確信的なもの言いはしません。
身体、特に脳のことは良く分からないからです。

でも、共通点はあります。
その共通点を探し出して、実践したのがこのうつ解消法です。

私のオリジナルもありますが、
一つだけ何故調子が良くなるのか分からない解消法があります。
それは、南枕です。
理屈は分からないのですが、寝起きがとても良いのです。


とにかく、自分にあった解消法が一つでもあれば良しとして下さい。
 
私は、この解消法には絶対的な自信があります。
重症化する前に、一日でも早く始めて下さい。

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