新装!中島賢介研究室

勤務大学における授業内容や雑談に関する説明などを中心に綴ります。よかったらお立ち寄りください。

書く姿勢について

2010-07-09 09:28:09 | 授業
 椅子に腰掛けてください。
 背筋を伸ばしてください。
 鉛筆を持ってみてください。
 では、紙に字を書いてみましょう。
 
 ここまでは、小学校1年生によくある光景です。
 書写教育の基本は「姿勢」です。
 しかし、ほとんどの人がいつの間にか姿勢が崩れ、学生になるといろんな書き方をしています。
 机にペタッと顔をつけるようにして書く人。足を組んで書く人。髪の毛を気にしながら書く人。頬杖をして書く人。
 私はそこでふと気がつきました。
 学習指導要領では、書写教育が国語に位置付けられているのですが、高等学校では芸術になるので、
 国語では書写教育そのものを本格的にやったことがなかったということに。
 
 書く姿勢は、日常生活の基礎から芸術という特化された場における行為になっています。
 「いちいち書き方までうるさく言わなくても」という意見も分かります。
 ただ、子どもたちのお手本になる教師が変な姿勢で書いているというのは問題があります。
 まずは、指導する私自身の書き方を時々点検してみる必要があると改めて感じました。