勘太と夜中の便所(その11)
次の日、お寺の庭では勘太が物ほしのとなりでしょんぼりしています。「あ~あ、またやっちゃった...
勘太と夜中の便所(その10)
「ふはははは! これがおれさまのすがただぜ!」「う、うわわわわっ!」 勘太は後ろへ下がろうとしたとちゅうで、思わずしりもちをついてしまいました。暗やみにうかんでいるのは、おねしょみ...
勘太と夜中の便所(その9)
それは、勘太がいつもやってしまうあのシミとそっくりです。「よく気づいたようだな。この...
勘太と夜中の便所(その8)
「こ、こわい……。お、おしっこがもれる……」 便所の手前でなかなか入ろうとしない勘太ですが、このままでは大変なことになってしまいます。何とか便所の...
勘太と夜中の便所(その7)
勘太がふたたび目を覚ますと、暗やみに包まれる中でそっと起き上がりました。他の人に気づかれないように、周りをキョロキョロしています。「も、もうガマンできない...
勘太と夜中の便所(その6)
「お、おしっこがもれそう……」 腹掛けをおさえながら、勘太は何とか便所へたどり着くことができました。しかし、便所に足をふみ入れたその時のことです。 便所のか...
勘太と夜中の便所(その5)
「勘太、きょうもこのかっこうでねるつもりか?」「い、いや……。その……」 佐次郎の一声に、勘太はしどろもどろになって何...
勘太と夜中の便所(その4)
そんな勘太に、佐次郎はいつものようにからかっています。「へへへ、明日の朝も勘太のおふとんはどうなっているのかな」「お、おねしょなんか...
勘太と夜中の便所(その3)
こうして、スイカを残さずに食べ切った勘太はお寺の庭にある井戸へかけ出しました。井戸からくんだ水をおけへうつすと、ふんどし姿になった佐次郎が勘太のそばへやってきました。「それじゃあ...
勘太と夜中の便所(その2)
よく見ると、勘太は腹掛け1枚の姿でスイカを食べています。そばには、脱いだばかりの着物がほったらかしになっています。他の人が着物を身に着けているので、勘太の腹掛け姿はすぐに目立ちま...