「ふはははは! これがおれさまのすがただぜ!」
「う、うわわわわっ!」
勘太は後ろへ下がろうとしたとちゅうで、思わずしりもちをついてしまいました。暗やみにうかんでいるのは、おねしょみたいなシミにあらわれた化け物の顔です。
「どうした? おしっこはどうしたのかな?」
「お、おしっこは……」
化け物の不気味な声を耳にして、勘太は暗い便所の中でおびえていたその時のことです。
「ジョパジョパジョパ、ジョジョジョジョジョジョ~ッ……」
勘太は、しりもちをついたままでおしっこをもらしてしまいました。おもらしをしちゃったことに、勘太はなみだを出しながら泣き出しました。
「う、う、うええええええ~んっ!」