逃走犯への素朴な疑問

その日がチェックアウト日だということを忘れてホテルに覚せい剤を置きっぱなしにしていたら、踏み込まれてばれたので逃走していた犯人が捕まった…というお話です。

チェックアウト日に外出、ホテルの覚醒剤発覚(読売新聞) - goo ニュース

ホテルで大量の覚醒剤を所持したとして、大阪府警は２５日、暴力団組員・川口博海容疑者（５４）（大阪府東大阪市）ら２人を覚醒剤取締法違反（営利目的共同所持）容疑で逮捕した、と発表した。

　チェックアウトの日であることを忘れて外出中、従業員が室内の金庫から覚醒剤を発見したという。府警は関係先も含めて計７２３グラム（末端価格５７８０万円）を押収、大がかりな密売組織とみて調べる。

　発表では、２人は知人の男（６３）（別の覚醒剤取締法違反で起訴）と共謀。昨年５月１６日、大阪市内のホテルで、覚醒剤５１３グラムを密売目的で所持した疑い。２人とも否認している。

　２人と知人の男は約１週間前から宿泊。同日夜、ホテルに戻った男が従業員に「大事な物を忘れた」と申し出たが、「警察が来ている」と言われ、逃走したという。

え～。

宿泊代はどうなさったんですかね？

クレジットカードでも使ってたんかしら？
でもクレジットじゃカード番号握られりゃ使った形跡があれば足がつくし、さりとて１週間滞在でいつもニコニコ現金払いってーのもね。
でもアレか。だいたい前払いか。
そりゃそうだわね。今回みたいにチェックアウト日で逃げられたら損だもの。

チェックアウトで誰もいないから踏み込んでみたら白い粉が５００グラム単位で金庫から出てきたら、さすがにホテルの従業員もビビるだろうねえ。

チェックアウト日さえ忘れていなければ、この覚せい剤の密売が表沙汰になることは、ひょっとしたらなかったのかも知れないし、いずれは表沙汰になるとしても、捜査の手を少しでも遅らせることには成功できたかもしれないんだけどねえ…。
かといって、外出のたびに白い粉をいちいち持ち歩いていたのでは、何のために１週間もホテルを借りて潜伏しているのかという意味もなくなってしまうわけで。欲しい人からしてみれば、金庫に入れずに持ち歩く人がいれば、そりゃあ打つにしても売りさばくにしても、格好の標的になってしまう。
慎重に慎重に、さらにことさら慎重を期したつもりが、えらいところから足がついてしまったわけでねえ…。

それでもこの手の密売組織の意地なのかどうか、半年以上にわたって潜伏生活を送っていたのだから、ある意味たいしたものだとは思う。
いや、褒めてるわけじゃないっすよ。元は足がつかなくてもいい潜伏生活だったのだから。

でも、いったん足がついたら逃げおおせることは不可能なんですな…。
ああ諸行無常。