先週金曜日、福山競馬を廃止の方向へ…という検討委員会の答申がなされる報道がありましたが、これらの動きに関して、思うことが…。
福山競馬 廃止前提に答申へ(中国新聞) - goo ニュース
一方、競馬に携わってきた人達にとっては死活問題。
福山競馬、存続願い緊急集会(中国新聞) - goo ニュース
福山競馬ねえ…。
2007年だったかに、1着入線の馬からモルヒネ検出なんていう、信じがたい事件が起きたっけねえ。モルヒネなんかどうやって馬に与えたのか理解不能だし、そもそもそんなものがどうして馬の近辺にあるのかが理解不能。
さて。
この記事中の数字を単純に考えるとして。
総売上が78億円となると、テラ銭25%が主催者の取り分だから、単純に19億5000万。その中の賞典費が10億円足らずという話なので、その他の主催者の取り分は10億あるか無しか。競馬を運営する諸経費を考えると、どう考えてもやっていける額ではないような気がするのだが…。
最下級条件の1着賞金は17万円と、切り下げて切り下げて運営されてはいるのだろうけれど、正直、この金額でやって行けている現状が、逆に不思議で仕方がない。
10年前は、1着賞金20万円というのがボトムレベルで、それですら「よくやっていけるよなあ…」と思えるレベルだったのだが、今や15万円でも全く不思議ではなく、高知に行くと5桁になってしまう。ばんえい競馬も最近の賞金は安いよなあ…。
この話になると、折に触れておいらはいつも書いているのだが、もちろん、競馬に携わってきた人達の雇用を切る問題は火種として残ってはいるのだけれど、そこまでして賞金を切り下げてまで、競馬を残していくことが、果たして競馬に携わる人達にとって、本当に良いことなのか…と思ってしまうのである。
しかも他の公営競馬主催者と違って、主催は広島県ではなく福山市だから、より体力には余裕がないと思われるのだが…。
中央競馬がメジャーリーグなら、馬の受け皿であるマイナーリーグ的な役割としての地方競馬が必要な存在であるとは常々思っているのだが、マイナーリーグが今、役割を果たせないまま衰退が止まらない状況で、「メジャー」たる中央競馬ですら売り上げ減が止まるところを知らず、とても中央・地方の一元化など、議論できる状況ではないだろうし…。しかし、「マイナーリーグ」を本気で考えるなら、この議論は近い将来沸き起こりそうな気がするのだ。そうでなければ、年間7000頭も産まれるサラブレッドを、どこで走らせたらよいというのか。もし、年間7000頭もサラブレッドを生産しなくても良いというのなら…。
この手の話を聞くと、いつも競馬ファン側が「廃止反対」を訴えて勝手連を作ってはああでもないこうでもないと議論するところをよく見るのだけれど、こんな人達に限って、「廃止反対」とぶつ割には、現状はじき出されている数字を根拠にして、具体的にどうすれば生き残りの道があるのか…という議論が全くなされないまま、ただ単に「役所=悪、能なし、馬券買えない素人」「現場、ファン=善」という図式でしか話が進まないので、ばんえい競馬や岩手競馬の時もそうだったのだけれど、今回もどうやら全く同じような流れになっているようで、具体的に数字を議論されることすらない流れには、正直辟易している。
なんでいつも、いわゆる「自称」地方競馬ファンという人達の議論は、こんな図式でしかものを語ることができないんだろう…。
いや、しっかり新聞記事の内容を吟味した上で、「ここの数字が既におかしい」などと、具体的かつ簡潔に指摘して下さっているファンは多数いらっしゃるんですがね。
福山競馬 廃止前提に答申へ(中国新聞) - goo ニュース
福山競馬の存廃を議論してきた福山市営競馬検討委員会(吉原龍介委員長)は10日夜、福山市役所で会合を開き、競馬事業の廃止を前提に答申をまとめることを決めた。諮問した羽田皓市長は答申を尊重する考えをこれまでに示しており、競馬事業が廃止される公算が大きくなった。
福山競馬は2009年度の売り上げが78億円にとどまる見込み。ピーク時のわずか2割の水準で、売り上げ、入場者数ともに減少に歯止めが利かない状態が続いていた。
こうした状況を踏まえ、吉原委員長が「事業の継続はどう見ても難しい。廃止を起点に答申をまとめたい」と提案。出席した委員9人も了承した。
廃止は約1千人と見込まれる関係者の生活を直撃することから、具体的な廃止時期は現場の意見を聞いた上であらためて調整する。骨格を7月の次回会合に示し、9月をめどに答申する予定。
地方競馬は売り上げ不振で廃止に追い込まれるケースが全国で相次いでいる。中国地方では益田競馬が2002年度で廃止。福山競馬が唯一残っていた。
一方、競馬に携わってきた人達にとっては死活問題。
福山競馬、存続願い緊急集会(中国新聞) - goo ニュース
広島県調教会など8団体でつくる福山競馬関係団体連絡会議(渡辺貞夫会長)は13日、福山市千代田町の県馬主会館で、緊急集会を開いた。賞典奨励費のさらなるカットを受け入れてでも事業存続を求めていくことで一致した。
競馬関係者ら約90人が出席した。福山市営競馬検討委員会(吉原龍介委員長)が廃止の方向で答申する方針を決めた経緯を八木徹県馬主会長が説明。「現場の人間が痛みを伴って収支均衡を図らない限り、存続はあり得ない状況だ」と語った。
出席者からは「自分たちには競馬しかない」「生活が厳しくなっても事業存続が第一」などと、廃止の方向性を見直すよう求める意見が相次いだ。
福山競馬の2009年度の賞典奨励費は約9億7千万円。10年前の3割程度に減っている。集会では、各団体ともさらなる減額を受け入れる意思があることを確認。次回の検討委までに、存続の要望書を吉原委員長に提出することを決めた。
福山競馬ねえ…。
2007年だったかに、1着入線の馬からモルヒネ検出なんていう、信じがたい事件が起きたっけねえ。モルヒネなんかどうやって馬に与えたのか理解不能だし、そもそもそんなものがどうして馬の近辺にあるのかが理解不能。
さて。
この記事中の数字を単純に考えるとして。
総売上が78億円となると、テラ銭25%が主催者の取り分だから、単純に19億5000万。その中の賞典費が10億円足らずという話なので、その他の主催者の取り分は10億あるか無しか。競馬を運営する諸経費を考えると、どう考えてもやっていける額ではないような気がするのだが…。
最下級条件の1着賞金は17万円と、切り下げて切り下げて運営されてはいるのだろうけれど、正直、この金額でやって行けている現状が、逆に不思議で仕方がない。
10年前は、1着賞金20万円というのがボトムレベルで、それですら「よくやっていけるよなあ…」と思えるレベルだったのだが、今や15万円でも全く不思議ではなく、高知に行くと5桁になってしまう。ばんえい競馬も最近の賞金は安いよなあ…。
この話になると、折に触れておいらはいつも書いているのだが、もちろん、競馬に携わってきた人達の雇用を切る問題は火種として残ってはいるのだけれど、そこまでして賞金を切り下げてまで、競馬を残していくことが、果たして競馬に携わる人達にとって、本当に良いことなのか…と思ってしまうのである。
しかも他の公営競馬主催者と違って、主催は広島県ではなく福山市だから、より体力には余裕がないと思われるのだが…。
中央競馬がメジャーリーグなら、馬の受け皿であるマイナーリーグ的な役割としての地方競馬が必要な存在であるとは常々思っているのだが、マイナーリーグが今、役割を果たせないまま衰退が止まらない状況で、「メジャー」たる中央競馬ですら売り上げ減が止まるところを知らず、とても中央・地方の一元化など、議論できる状況ではないだろうし…。しかし、「マイナーリーグ」を本気で考えるなら、この議論は近い将来沸き起こりそうな気がするのだ。そうでなければ、年間7000頭も産まれるサラブレッドを、どこで走らせたらよいというのか。もし、年間7000頭もサラブレッドを生産しなくても良いというのなら…。
この手の話を聞くと、いつも競馬ファン側が「廃止反対」を訴えて勝手連を作ってはああでもないこうでもないと議論するところをよく見るのだけれど、こんな人達に限って、「廃止反対」とぶつ割には、現状はじき出されている数字を根拠にして、具体的にどうすれば生き残りの道があるのか…という議論が全くなされないまま、ただ単に「役所=悪、能なし、馬券買えない素人」「現場、ファン=善」という図式でしか話が進まないので、ばんえい競馬や岩手競馬の時もそうだったのだけれど、今回もどうやら全く同じような流れになっているようで、具体的に数字を議論されることすらない流れには、正直辟易している。
なんでいつも、いわゆる「自称」地方競馬ファンという人達の議論は、こんな図式でしかものを語ることができないんだろう…。
いや、しっかり新聞記事の内容を吟味した上で、「ここの数字が既におかしい」などと、具体的かつ簡潔に指摘して下さっているファンは多数いらっしゃるんですがね。
関係者でもないし、懐もいたくない人の意見だよね。 あんたの隣に原発!沖縄の基地、きたらどうする? 身近な事と考えて意見出したらいいと思うよ。
あんたが八百屋から急に魚屋になれっていわれても 無理でしょ 国もとんでもない赤字国家なんですけど 選挙にもいかないあんたが生意気にわかったような意見かくな ひきこもりが かいたかとおもったよ。 図星ならごめんね。 ネットでかくやつたいてい会おうというと
連絡途絶えるからね。
関係者でもないし、懐もいたくない人の意見だよね。 あんたの隣に原発!沖縄の基地、きたらどうする? 身近な事と考えて意見出したらいいと思うよ。
あんたが八百屋から急に魚屋になれっていわれても 無理でしょ 国もとんでもない赤字国家なんですけど 選挙にもいかないあんたが生意気にわかったような意見かくな ひきこもりが かいたかとおもったよ。 図星ならごめんね。 ネットでかくやつたいてい会おうというと
連絡途絶えるからね。
ご意見を賜りまして御礼を申し上げます。
しかしながら、当ブログの主張するところと著しく異なる、論点とも罵詈雑言とも表現出来ぬ内容でありますので、内容をよくご覧の上でご意見を賜りたいと存じます。
私は関係者の事に関しては、ぶっちゃけて言えば言及は致しておりません。
関係者のご努力も理解しているつもりですから。
それにまつわる、ファンの議論の内容について思うところがありましたので書き記したまでです。
私が書き記した内容は、未来永劫ネット上に残りますが、ユウタロ様の書き残したご意見につきましても、ネット上に記録として残ることをご理解頂ければと存じます。
実際は駅前のパチンコ屋に食われているのが,どの地方競馬場でも問題.
単純な話,非合法であり,在日によって経営されているパチンコ店を駆逐すれば客は少しは戻るはずなのだが,
公安の天下り先として存在はなくならないでしょう.
賞金総額が3分の1になるということは単純に騎手の取り分も3分の1になるわけで...
しかし競馬事業を監督する市からの出向者は3分の1になるわけでもなく・・・
結局,役人の無能さに矛先が向くのは致し方ないということですね.
もっと民間からアイデアを取り入れないと.
総じて役人は無能ですからね.
通りすがりのコメントを頂きましてありがとうございます。
確かにおっしゃる通り、賞金総額が三分の一になっても、市の出向者が三分の一になるわけではないのですが…。
ただ、この手の話を聞いていると、確かに既定路線としてレールを敷く役人の狡猾さばかりが浮き彫りになってきますけれども、果たしてそこで話がストップしていてもいいものやら…というのが、この手の話になる度にいつも思うんですよね。じゃあ具体的にどうすればいいか…というところまでの話が見えてこないと、私もどちらに肩入れすればいいのか分からなくなっちゃいますんで…。