ほうき、刃物に勝つ

＜刃物男＞高校に乱入、逮捕　兵庫・神戸工高 - 毎日.jp

３日午後２時半ごろ、神戸市兵庫区和田宮通２の兵庫県立神戸工業高校で、校舎１階の事務室に包丁（刃渡り約１４センチ）を持った男が押し入り、職員に「校長を出せ」と脅した。男性教諭（５２）がほうきで男の手を払って包丁を取り上げ、１１０番通報で駆けつけた県警兵庫署員が銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した。けが人はなかった。

　調べでは、男は近くに住む無職、福崎淳蔵容疑者（４４）。「チャイムの音がうるさかった」などと供述しているという。当時、校内に生徒はいたが、避難騒ぎなどはなかった。校門は無施錠で、同署が侵入経路などを調べている。【武内彩】

うーん…。

刃物より大きい武器だったら勝てるってか。

思えば学校は凶器の宝庫。

金属バット。
パイプ椅子。
教室用の椅子、机。
いざとなれば目潰し用で黒板消し。
最終兵器はライン引きの石灰とか消火器とか。

いざとなれば消火器をぶっ放せば、刃物を持った相手もさすがにひとたまりもないだろう。そのかわり、相手から訴えられたら果たして正当防衛でお咎めなしで済むかどうか。警察まで出っ張る騒ぎになれば、「不法侵入者を消火器をぶっ放して引っ捕らえました」なんて聞こえはいいけれど…ねえ。
いや、逆にこのご時世、犯人相手に容赦なくそこまでやれば、「この学校には消化器をお見舞いする奴がいるらしい」と、侵入者もさすがに腰が引けることには…なりゃしねえってか。

最近の物騒な世相を受けて、学校でもさすまたを常備しようという動きがあるようだが、さすまたよりも有用な凶器は学校にはいっぱいあるんだよねえ…。
要はどれほど防御目的で武器を用意しても、結局は使いこなす勇気ととっさの判断が必要なのかなと。
刃物男を相手にほうきで立ち向かった教諭は立派だし、それで凶器を払ってお縄にしたのだから、それが学校を守るべき立場として当然の行為とはいえ、刃物を相手にほうきで立ち向かったのは、相当な勇気が必要だったろう。
仮にそのような立場になったら、果たして刃物相手にほうきで立ち向かうことができるだろうか。

うーん。

いや、「刺されても本望」くらいの気持ちで立ち向かったのだろうけどね。

うーん…。