北海道新聞 農林水産 ばんえい競馬廃止へ 岩見沢が撤退意向 帯広市長、受け入れ明言
北海道新聞 農林水産 ばんえい競馬 来月の帯広開催 途中打ち切りも
北海道新聞 社会 ばんえい廃止へ 「あきらめきれぬ」 生産者ら無念、怒り
岩見沢の意向を受けて、帯広市長が「一市での開催は困難」と明言したことは即ち、ばんえい競馬を廃止するという言葉である。
冒頭の概要文にも記したとおり、早ければ週明け月曜日にも正式に決まるのだが、自治体の長がこうして明言した以上、ばんえい競馬は、その歴史と伝統に幕を下ろすことになる。難しいことだが、言葉を選んで言明する。これが政治というものだから…。
もう、今更廃止反対だとか、悔しいとか、存続をとか、北海道遺産を潰す気かとか、税金ナントカとか、そんな言葉を吐くつもりはまるでない。
むしろ、今更になって北海道遺産を潰す気かなどと叫ぶ連中に対しては、子供じみた議論ながら、じゃああんたがン十億の借金を肩代わり出来るのかと言ってやりたくなるところだが、あまりにも低次元での話にもなりかねず、ここはこらえておく。
俺だって、心中は一緒なのだから。
しかし、事態はもはやここまで来てしまった。
現場での廃止反対の声も、ムーブメントに至るまでにはならなかった。1万余の廃止反対の署名が届けられたそうだが、悲しいかなそんな署名活動も、道外のファンはおろか、地元に住んでいるファンを動かす材料には、なり得なかった。
北海道のファンは、北海道の祭り事の「ばん馬」と、ギャンブルの「ばんえい競馬」は、同一視することを選ばなかった、別物であるという認識ということである。
この騒動が起こるたびにいつもいつも思うのだ。
地元の遊び場は、地元の自分たちで守らなきゃダメなんだ!!
ただの理想論だけを振りかざすわけではない。
俺だって、畑は違うが、2004年の球界再編問題で、一度は消えそうになった地元球団のファンをしていたのだ。合併寸前まで話が進んだ球団のファンだったのだし、今でもファンなのだ。
その時の苦い経験があるからこそ、このブログ上でも、一貫して言い続けてきた。
ただ、地元の人に「借金抱え込んでまでいりません」と言われれば仕方あるまい。
でも、正直言わせてもらえば、まさか道営競馬よりばんえいが先に潰れることになるとは思わなかったよ。
200億の赤字を抱える競馬より、40億の赤字で潰れてしまうとはね…。
道営は道営で事情があるし、単純に金額で比較できるものではないけどさ。
あとは、関係各者が手厚い事後補償を受けられる事を願い、開催がいつ打ち切られるともしれないばんえい競馬を、最後までしっかりと見届けることだ。
それしか、一ファンとしてしてやれることがない。
悔しいけれど、仕方がない。
馬券の払戻期間は60日。
公営競馬は4月~3月を一つの年度として動いているので、年度末までに全ての業務を清算しようと思ったら、よくて帯広開催は1月末で打ち切り、ヘタをすれば、来月からの帯広開催自体を行わない可能性も残している。可能性は低いけれども。
これがなにを意味するのかというと、おそらく、来年2月に予定されている、ばんえい競馬最高峰のレース、1㌧のそりを引いて覇を競う、ばんえい記念を行うことなく打ち切られる可能性が、限りなく高まったということ。
とにかく、最後まで、彼らの戦いを見守ろう。それしかできない。
所詮私らは余所者だから、そっと見守ろう。
↑どうせだから一発押していって下さいよこんちくしょう。
【岩見沢、帯広】巨額の赤字を抱えるばんえい競馬は二十四日、廃止される方向が固まった。同日開かれた岩見沢市議会の議員協議会で、帯広市との共催案は収支計画が明確でないなどとして事業からの撤退を促す意見が続出。渡辺孝一市長は終了後、「(帯広との二市開催による)新たな負担は市民が認めない」と述べ、撤退が不可避との認識を示した。帯広市の砂川敏文市長も同日、存廃に関する岩見沢市の判断を受け入れる考えを明言した。
渡辺市長は二十七日に存続断念を表明する見通しで、ばんえい競馬は一九四六年の公営化以来六十年の歴史に幕を閉じることになった。
議員協議会には議員五十四人のうち五十二人が出席。帯広市がまとめた二市開催の収支計画案と、「廃止やむなし」と結論づけた二十四日の「ばんえい競馬のあり方を考える有識者会議」の答申を踏まえ、十一人が発言した。
この中で、「累積赤字が膨らみ、存続は極めて厳しい状況だ」「岩見沢競馬場の無料使用による八千万円の経費節減がなければ成立しない収支計画案に説得力はない」などと廃止を促す意見が大勢を占め、存続論と受け取れる意見は一人だけだった。
渡辺市長は「(赤字補てんのため)市民の税金投入を前提にすることは間違いだと思う」などと答弁。終了後は報道陣に「市民や議会の意見は当然尊重する。責任をもって判断する」と話した。
一方、帯広の砂川市長は二十四日開かれた帯広市議会産業経済委員会で「一市での開催は困難との認識は変わらない」と述べ、単独開催は不可能との考えをあらためて強調した。さらに、早急に渡辺市長と会談する場を設け、意向を確認する考えも示した。
この問題では、運営主体の北海道市営競馬組合を構成する旭川、帯広、北見、岩見沢四市のうち、旭川、北見両市が十月に事業からの撤退方針を表明し、現在の組合は本年度限りの解散が決まった。この後、存続を望む帯広と判断を保留した岩見沢が二市開催の新たな枠組みで存続させる可能性を探ってきたが、帯広市は単独開催はしない方針のため、存廃の結論は事実上岩見沢市の判断次第となっていた。
今回、廃止の方向が固まったことで、四市は今後、十二月二日から始まる帯広開催の途中打ち切りも検討するとみられ、早ければ年内にも終了する可能性もある。
ばんえい競馬は地方競馬法に基づいて公営化された後、五三年度に四市がそれぞれ市営競馬を主催。八九年度には経営効率化を目指した四市が一部事務組合の同競馬組合を設立した。二○○五年度の騎手の数は三十二人、調教師は三十八人、厩務(きゅうむ)員百八十二人で、馬主は約三百七十人、競走馬は約六百三十頭だった。本年度は四市で二十七開催(一開催六日間)の実施を予定し、現在は北見で開催中。
<写真:砂煙を上げながら懸命に坂を駆け上るばん馬。その熱いレースにファンも少なくないが…=10月21日、北見競馬場>
北海道新聞 農林水産 ばんえい競馬 来月の帯広開催 途中打ち切りも
【帯広】ばんえい競馬廃止の方向が固まったことを受け、北海道市営競馬組合構成四市は今後、十二月二日から来年三月二十六日まで予定されている帯広開催をいつまで続けるか調整に入るとみられる。
帯広開催は開幕日程が近づいているため、廃止が正式に決まった場合も事前の中止はせず、予定通り始める見込み。ただ、赤字拡大の防止や六十日間有効の馬券の払い戻し業務などを年度末までに終了させるため、途中で打ち切る可能性がある。
その場合も、四市は馬主や調教師ら競馬関係者と協議していく方針だが、年内いっぱいでの打ち切り案や来年一月末での打ち切り案などが水面下で取りざたされている。
北海道新聞 社会 ばんえい廃止へ 「あきらめきれぬ」 生産者ら無念、怒り
北海道開拓時の馬文化を伝える「ばんえい」の灯が消える-。ばんえい競馬廃止の方向が固まった二十四日、ばん馬とともに人生を歩んできた調教師や生産者など関係者は、「なぜだ」と怒りに声を荒らげた。先が見えない将来への不安、愛する馬たちへの思い…。「あきらめきれない」。無念の思いが渦巻いた。
現在、レース開催中の北見競馬場。小雪が舞う中、五十五歳のある調教師は「騎手時代も含め、ばんえい競馬で三十年以上も仕事をやってきた。ばんえいが消えるなんて考えたくもない」とうめいた。十人いる厩務(きゅうむ)員の今後を考えると「不安で夜も眠れない」ともらす。
ある男性厩務員(34)も「不安で逃げ出したい気持ち。でも、馬の面倒を最後まで見てやらないと」と言いながら、馬にやさしくブラシをかけた。
調教師、騎手、厩務員を合わせると約二百五十人、馬主約三百七十人、生産農家約二百七十戸。ばんえい競馬廃止で少なくともこれだけの人が直接的な影響をこうむる。
網走管内で唯一、ばん馬生産だけで生計を立てる芝桜高橋牧場(網走管内滝上町)の高橋敏さん(43)は「(運営主体の北海道市営競馬組合は)廃止に追い込まれる前にするべきことがあったはず」と怒りを隠さない。廃止後は肉用馬生産に転換するしかない。しかし、価格はばん馬の半分程度。「今の収入を確保するには、二倍の馬を育てなければ」と不安が膨らむ。
「何百人もの競馬関係者が路頭に迷うことになる。せめてあと一、二年続けられないものか」。二十四日、岩見沢市議会の議員協議会を傍聴していた帯広市の調教師大友栄人さん(43)は、そう言って顔を引きつらせた。
傍聴席には競馬関係者やファンら十数人が陣取った。ばんえい競馬馬主協会の大野清二会長(77)=美唄市=は「馬主への報奨金をさらに減らすなど、こちらも努力をする。岩見沢ができないとなったら一市でも開催できないか帯広にお願いしたい」と悲痛な声を上げた。
一方、帯広、岩見沢両市より先に運営継続は困難と判断した旭川市の西川将人市長と北見市の神田孝次市長は「廃止という結論に至る場合には、いつまで開催を続けるのか、関係者への補償をどのように行っていくのかなど、四市で速やかに協議・決定し、ファンや関係者の皆さんに説明していくことが必要と考える」と、ほぼ同じ内容のコメントを発表した。
<写真:ばんえい競馬廃止の方向が固まった24日午後。厩務員たちは雪が舞う中、25日のレースに備え普段と変わらず競走馬の世話を続けた=北見競馬場(諸橋弘平撮影)>
岩見沢の意向を受けて、帯広市長が「一市での開催は困難」と明言したことは即ち、ばんえい競馬を廃止するという言葉である。
冒頭の概要文にも記したとおり、早ければ週明け月曜日にも正式に決まるのだが、自治体の長がこうして明言した以上、ばんえい競馬は、その歴史と伝統に幕を下ろすことになる。難しいことだが、言葉を選んで言明する。これが政治というものだから…。
もう、今更廃止反対だとか、悔しいとか、存続をとか、北海道遺産を潰す気かとか、税金ナントカとか、そんな言葉を吐くつもりはまるでない。
むしろ、今更になって北海道遺産を潰す気かなどと叫ぶ連中に対しては、子供じみた議論ながら、じゃああんたがン十億の借金を肩代わり出来るのかと言ってやりたくなるところだが、あまりにも低次元での話にもなりかねず、ここはこらえておく。
俺だって、心中は一緒なのだから。
しかし、事態はもはやここまで来てしまった。
現場での廃止反対の声も、ムーブメントに至るまでにはならなかった。1万余の廃止反対の署名が届けられたそうだが、悲しいかなそんな署名活動も、道外のファンはおろか、地元に住んでいるファンを動かす材料には、なり得なかった。
北海道のファンは、北海道の祭り事の「ばん馬」と、ギャンブルの「ばんえい競馬」は、同一視することを選ばなかった、別物であるという認識ということである。
この騒動が起こるたびにいつもいつも思うのだ。
地元の遊び場は、地元の自分たちで守らなきゃダメなんだ!!
ただの理想論だけを振りかざすわけではない。
俺だって、畑は違うが、2004年の球界再編問題で、一度は消えそうになった地元球団のファンをしていたのだ。合併寸前まで話が進んだ球団のファンだったのだし、今でもファンなのだ。
その時の苦い経験があるからこそ、このブログ上でも、一貫して言い続けてきた。
ただ、地元の人に「借金抱え込んでまでいりません」と言われれば仕方あるまい。
でも、正直言わせてもらえば、まさか道営競馬よりばんえいが先に潰れることになるとは思わなかったよ。
200億の赤字を抱える競馬より、40億の赤字で潰れてしまうとはね…。
道営は道営で事情があるし、単純に金額で比較できるものではないけどさ。
あとは、関係各者が手厚い事後補償を受けられる事を願い、開催がいつ打ち切られるともしれないばんえい競馬を、最後までしっかりと見届けることだ。
それしか、一ファンとしてしてやれることがない。
悔しいけれど、仕方がない。
馬券の払戻期間は60日。
公営競馬は4月~3月を一つの年度として動いているので、年度末までに全ての業務を清算しようと思ったら、よくて帯広開催は1月末で打ち切り、ヘタをすれば、来月からの帯広開催自体を行わない可能性も残している。可能性は低いけれども。
これがなにを意味するのかというと、おそらく、来年2月に予定されている、ばんえい競馬最高峰のレース、1㌧のそりを引いて覇を競う、ばんえい記念を行うことなく打ち切られる可能性が、限りなく高まったということ。
とにかく、最後まで、彼らの戦いを見守ろう。それしかできない。
所詮私らは余所者だから、そっと見守ろう。
↑どうせだから一発押していって下さいよこんちくしょう。
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