「メガライナー」燃えちゃった

いささか旧聞の話で申し訳なし。
こんなニュースがあったとは…。

深夜炎上の高速バス、エンジン中心に見分　(朝日新聞) - goo ニュース

大津市の名神高速道路上り線で２８日深夜、西日本ジェイアールバスの大阪発東京行き高速バスが全焼した事故で、滋賀県警や大津市消防局は２９日午前、男性運転手（４１）を立ち会わせて出火元とみられるバス後部のエンジン付近を中心に実況見分をした。

　滋賀県警高速道路交通警察隊の調べでは、走行中に車両の異常を知らせるブザーが鳴り、運転手がサイドミラーでバス後部から黒煙が出ているのを確認。路肩に緊急停車させ、乗客を誘導して降ろした約１０分後、エンジン付近から火の手が上がったという。ドイツのバス車体メーカー「ネオプラン」社製の２階建てバスで、０６年６月から「青春メガドリーム号」としてＪＲ大阪駅―ＪＲ東京駅間で運行していた。

ありゃあ…。
「メガライナー」が燃えちゃったか…。

もちろん、どんな高速バスであれ、車両火災を引き起こすのはいいも悪いもへったくれもないのだが、秘蔵っ子の「メガライナー」とはね…。

簡単に解説しておくと、この「メガライナー」は、全長１５メートルの車体を持つ超大型バスで、元々は特認の許可を得て、東京駅とつくばセンターを結ぶバスとして活躍していたのだが、２００５年夏につくばエクスプレスが開業するとお役御免になり、この頃勢力を拡大していたツアーバスに対抗するための切り札として、東京大阪間の夜行バスに転用するという計画が立てられ（というより、導入当初よりそのような目算だったはず）、正座席だけで８０人を超す収容力を買われて、ＪＲバスが誇る格安夜行バスの代名詞として、東京大阪間を往復していた。

ちなみに参照記事はこちら。

２００６年５月２４日付「青春メガドリーム号誕生か」
２００６年６月１０日付「青春メガドリーム号キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!」

ただ、この車、日本に４台しかなく、４台だけでメガドリームをやりくりしていたので、１台が全焼となると、予備が１台しかなくなってしまうので、実質上これはもう運行不能という形に陥ってしまった。
今月末までのメガドリームの運行は、ハイデッカー４列シートトイレつきのバス２台でまかなわれる事が決定していて、７月以降はまだ正式なアナウンスがないのでなんとも言い難い部分はあるのだが、おそらくは運行休止という形を取らざるを得ないだろう。

さすがにおいらも、あのバスに８時間も閉じ込められる勇気はない。
つくばまでの１時間半だって結構な苦痛だったのに、さすがに夜行で８時間、加えて突発的な事故が起きれば一切の迂回不能で待機させられる…というところからして、同じカネで乗るなら、まだ「トイレ付きの」青春ドリーム号系統のほうがいくらかはマシだとも思える。それとて「いくらかは」の世界だから、おいらだったらノーマル料金を払っても「ドリーム号」、あるいは「プレミアムドリーム号」のスーパーシート部分かなあ…。東名ハイウェイバスの４列シートで６時間耐えるくらいなら出来るけれど（それも一人で二座席使用条件ww）、ぎっちぎちに詰められての６時間はちょいとねえ…。
それをいとも簡単に乗り越えられるとするならば、それはもう「若さ」の一言でしかないわけで。

日本での「メガライナー」の輸送実績は、ここで突如終わりを迎えてしまうのだろうか。

火災に巻き込まれた方々には、お見舞い申し上げます。