トラカメです。

PLANETも止める場所を確保したので、早速石段を登ることに。
ふと思う。
人里が近いとはいえ山の中、
独りで歩いているときに熊にでも遭遇したらどうするのか?
トレッキングシューズを履いているとはいえ、山の知識など殆ど無い。
「携帯で音楽でも流しながら登ろうか…」と本気で考えたのはここだけの話。
タンクバックを外し準備をしていると、
静かな山の中にかすかに石段を降りる靴音が。
途中ですれ違って言葉を交わすのも面倒なので、しばしPLANETに跨ったまま時を過ごす。
ようやく(と言ってもわずかな時間だ)姿が見えるところまで来たうら若き女性、二人。
山を登る風ではない、こじゃれた風体。かかとも高く歩きにくそうだ。
駐車場に車も無く、少なくとも最初の鳥居から歩いて来るほかない。
この工程だけでもそこそこの旅程だ(膝が悪いオヤジにとっては、か?)
路線バスがあるとはいえ、この山中の神社にわざわざ来る意味があったのだろう。
パワースポット巡りでもしているのか?そもそも、ここはパワースポットなのか?
まだ音楽を掛けずによかった、との思いと、あの靴で登れるなら楽勝!との安堵感。
多少急ぐ気持ちを抑えつつ、彼女らをやり過ごす。
さぁ、私の番だ。
登り口にある大きな看板が、ある程度の謎に答えてくれた。

日本武尊(ヤマトタケルノミコト)。
日本史など脳ミソの片隅にも残っていないトラカメだが、この神様の名前くらい聞いた事は有る。
(と言っても、フリガナが無ければ読めないが)
やはりここはパワースポットなのだと納得しながら石段を登り始める。
ここは本当に石段だ。
コンクリートの方が何かと整備するには都合がよいからだろう、
神社であっても長い上りの階段は大抵コンクリートに代えられている。
あるいは古びて人がお参りすることも氏子も耐えたか、荒れた石段が残る神社もある。
しかし、ここは整備された石段。
ステンレスの手すりがシャンとしているあたり、近年整備されたと感じられる。
色々な意味で、氏子集が頑張っているのであろうと感心しながら一歩づつ登る。
何段上っただろうか、正面には立派な拝殿が目に入る。

右手には宝物庫になるのか、大きな木の刀が奉納されている。

明らかに石段を上ったことによる汗が止まない。
ヘルメットやタンクバック、ジャケットでベンチを陣取り、麦茶を飲みながらへたり込む。
時折抜ける山風が涼感を届けてくれるが、残念ながら急速冷却とはいかない。
余計な音の無いまったりした時間に心地よさを感じてしまう、こんな時間が過ごせるのもソロツーリングの良いところかもしれない。
さて、手水で清めてお参りをさせていただく。
いただいたパワーを活かせるかは、今後の自分次第であろう。
拝殿の奥、本殿へ足を運ぶと…

本殿の上に屋根が!こんな光景、見たことが無い!
大きく立派なつくりだ。大きすぎて写真に納まらなかった。
後から気が付いたのだが、拝殿の写真の後ろに大きな屋根が写っていた。
その奥の道も気になるが、今回はここまでで引き返すとする。
これからは、タンクバックにクマよけの鈴でも装備すべきか?
見下ろした石段は爽快だ。

しかし、トラカメはひざ痛が激しいので、石段の下りは登りより辛い。
手すり頼りに着実に降りる。
蹴躓いても助けに来るのはクマだけかもしれないので…
石段の途中、木々の間から愛機を確認。

良かった、コケていない。

たっぷり時間を掛け深呼吸して、「気」もいただいた。
先へ進もう。
この先はまた。
~~よろしければ私のアルピーヌA110のブログもご覧くださいませ~~
