鐘の音が聞こえる 大地の恵み

目の前に広がる　緑の大地

やさしい風には

ほんの少しの　稲の香り











夕暮れ時の　始まりを告げるあかね雲

大きく広がり

青い空を　独り占め



どれもこれも

当たり前の風景になっているけれど

かつて　全てが消えた町がある



8月9日　

一瞬に消えた原爆の　光の怖さ

忘るべからず　長崎の町











沈む太陽　未来からの光を届け

豊かに実れと　明日への活力　燦燦と



今も残る　教会の鐘は


人類よ　

戦争を計画してくれるなと

平和を願い　鳴り響く　


*　*　*

8月9日　長崎原爆の日

広島に続いて長崎にまで、２度も落とされた原子力爆弾。
戦争の終止符にするにしても、あまりにも酷い終わり方だったと思います。

長崎には、修学旅行で行ったことがあります。
もう、何十年も昔ですが・・・

一番印象的だったのが平和公園でした。

そこで目にした「平和の泉」の石碑。
確か、ある少女の文章だったと記憶しているのですが・・・

「のどが乾いてたまりませんでした。
水にはあぶらのようなものが一面に浮いていました。
どうしても水が欲しくて
とうとう油の浮いたまま飲みました。」

当時、この短い文章から受けたショックは大きかったです。

この平和公園には有名な平和記念像がありますが、
作者は長崎出身で有名な彫刻家であった北村西望氏。

右手は原爆を、左手は平和を、表情は追悼の意を表しているのだそうです。


また、
「人類よ　戦争を計画してくれるな」
の言葉は、永井隆　著「長崎の鐘」から抜粋したものです。


どれもこれも、風化させたくないものばかり。
多くの犠牲者を生み出した戦争や原爆の恐ろしさを、決して忘れないで欲しいですね。



参考資料：

・長崎平和公園・原爆資料館ガイド
・「長崎の鐘」永井隆　著（青空文庫より）

―　9日のToday's sky　―

2015.8.9 朝　＠かすみがうら市

「　光り　」

―　Today's sky　―

2015.8.10 朝　＠つくば市

「　ここからの風景が好き　」

―　Today's sky　―

2015.8.10 夕方　＠土浦市

「　目の前に広がる大きな空　」

―　Today's sky　―

2015.8.10 夕方　＠かすみがうら市

「　綿菓子のような雲　」

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