口話

よく来るお客さんは、聞こえないが私以外の人とは、お話しする。奇妙に聞こえるかもしれないが、発語できるし、唇で読み取れる。私は手話で話して発語しない。聞こえる相手が話をしないで、聞こえない相手が話をしているのは、奇妙に見えるかもしれない。私は先生に手話で話すときに発声してはいけないと躾けられている。唇は動かしているので、シュワと唇で違うことを言っていると言われたこともある。たいていは手話が間違っているのだが…
常連さんは、聴こえる人の中で育って手話を覚えたのは成人してからだそうだ。私は聞こえない人のいるところでしゃべってはいけないと躾けられている。これでコミュニケーションが成立しているからコレデイイノダ。