胡国家主席(中)と会談した党訪中団の太田代表(左隣)と(左から)高野、赤羽、高木(陽)の各氏
3年ぶりの北京の空は、厚いスモッグに覆われ、枯れて乾いた冬景色の大地に降り立った。しかし、私たちは意気軒昂であった。1月7日から9日までの公明党訪中団は、太田昭宏代表(団長)、赤羽一嘉、高木陽介両衆院議員と私とスタッフ3人である。
日中国交正常化35周年、文化・スポーツ交流年という意義ある本年の初頭に、私たちは北京を訪れた。昨年(2006年)10月の安倍首相の電撃的な訪中により、ようやく両国関係は改善され、明るい光が差し始めていた。今般の党訪中団の目的は、日中関係を一層確実で強固なものにするためである。中国側は、私たちを熱烈歓迎し、かつ実りある議論ができた。
胡錦濤国家主席と太田代表とは旧知の間柄であり、率直で忌憚のない意見交換がなされた。
太田代表は、反日と嫌中の悪循環をエスカレートさせてはならず、真の日中友好を築くことが重要との強い信念に基づいて、率直な発言を続けた。「戦略的互恵関係」の具体化という観点から、北朝鮮の核、ミサイル、拉致問題に関しての中国側の協力を強く求め、また、国連安保理常任理事国入りに対する支持も要請し、中国がこれらに前向きに対応するなら、日本国民の感情は劇的に変化するだろうとの見通しも述べた。
さらには、東シナ海に関する協議促進、経済閣僚会議、農業協力、知的財産権の保護、東アジア共同体等にも言及した。また、「環境協力基金」の設立を提案し、首脳間の直接対話を継続するために胡主席の訪日も強く求めた。
3年ぶりで会った胡主席は、国内基盤を確立したためか、自信に満ち、時折、笑顔を見せ、明るかった。「戦略的互恵関係」の枠組みと内容を明確にする必要性を説き、エネルギー、環境、金融、情報通信等の分野での日中協力を提案し、また、拉致問題での日本国民に理解を示し、半島非核化問題での建設的役割を約し、青年交流をさらに進めたいこと、さらには、訪日については、双方に都合の良い時期に訪日したい、との意向を示した。ここ数年のギクシャクした日中関係については、「敏感な問題」という表現をし、両国は共通の利益を適切に求めるべき、と十分配慮した発言をされた。
「戦略的互恵関係」とは、昨年の首脳会談で合意された、新しい日中関係の展望とあり方を示す「キーワード」である。「戦略的」とは、いわゆる「戦略」と同時に「長期的」という意味がある。胡主席との会見は終始和やかな雰囲気で行うことができ、相互信頼の関係を深めることができ、大きな成果であった。
この他、唐家セン国務委員、中国共産党の王家瑞中央対外連絡部長、胡春華中国共産主義青年団中央第一書記、武大偉外務次官等とも会談し、中国側の「中日関係の改善と発展の勢いを増す」ための強い意欲を感じ取ることができ、合わせて、温家宝首相が4月に、李肇星外相が2月中旬に訪日するという情報も引き出すことができた。
胡錦濤主席はじめ、中国側要人は、例外なく、公明党創立者である池田大作創価学会名誉会長に対する心からの尊敬と信頼と感謝の言葉を述べていた。外交辞令でないことは明らかである。「井戸を掘った人」「日中の金の橋を架けた人」のことは永遠に忘れない国民性なのである。中国側の公明党に対する信頼の淵源も池田名誉会長にあることは、先方指導者の言々句々からも分かる。
「世界の流れは人民の友好促進」(周恩来)、「中日の友誼は天よりも重し」(?小平)等の偉大な指導者の言葉をかみしめながら、今回の訪中団は、日中交流の歴史の一ページに確かな足跡を残すことができたのではないかと自負している。
デイリーニュース Pick Upより引用
デイリーニュース http://www.komei.or.jp/
映像もあります。
3年ぶりの北京の空は、厚いスモッグに覆われ、枯れて乾いた冬景色の大地に降り立った。しかし、私たちは意気軒昂であった。1月7日から9日までの公明党訪中団は、太田昭宏代表(団長)、赤羽一嘉、高木陽介両衆院議員と私とスタッフ3人である。
日中国交正常化35周年、文化・スポーツ交流年という意義ある本年の初頭に、私たちは北京を訪れた。昨年(2006年)10月の安倍首相の電撃的な訪中により、ようやく両国関係は改善され、明るい光が差し始めていた。今般の党訪中団の目的は、日中関係を一層確実で強固なものにするためである。中国側は、私たちを熱烈歓迎し、かつ実りある議論ができた。
胡錦濤国家主席と太田代表とは旧知の間柄であり、率直で忌憚のない意見交換がなされた。
太田代表は、反日と嫌中の悪循環をエスカレートさせてはならず、真の日中友好を築くことが重要との強い信念に基づいて、率直な発言を続けた。「戦略的互恵関係」の具体化という観点から、北朝鮮の核、ミサイル、拉致問題に関しての中国側の協力を強く求め、また、国連安保理常任理事国入りに対する支持も要請し、中国がこれらに前向きに対応するなら、日本国民の感情は劇的に変化するだろうとの見通しも述べた。
さらには、東シナ海に関する協議促進、経済閣僚会議、農業協力、知的財産権の保護、東アジア共同体等にも言及した。また、「環境協力基金」の設立を提案し、首脳間の直接対話を継続するために胡主席の訪日も強く求めた。
3年ぶりで会った胡主席は、国内基盤を確立したためか、自信に満ち、時折、笑顔を見せ、明るかった。「戦略的互恵関係」の枠組みと内容を明確にする必要性を説き、エネルギー、環境、金融、情報通信等の分野での日中協力を提案し、また、拉致問題での日本国民に理解を示し、半島非核化問題での建設的役割を約し、青年交流をさらに進めたいこと、さらには、訪日については、双方に都合の良い時期に訪日したい、との意向を示した。ここ数年のギクシャクした日中関係については、「敏感な問題」という表現をし、両国は共通の利益を適切に求めるべき、と十分配慮した発言をされた。
「戦略的互恵関係」とは、昨年の首脳会談で合意された、新しい日中関係の展望とあり方を示す「キーワード」である。「戦略的」とは、いわゆる「戦略」と同時に「長期的」という意味がある。胡主席との会見は終始和やかな雰囲気で行うことができ、相互信頼の関係を深めることができ、大きな成果であった。
この他、唐家セン国務委員、中国共産党の王家瑞中央対外連絡部長、胡春華中国共産主義青年団中央第一書記、武大偉外務次官等とも会談し、中国側の「中日関係の改善と発展の勢いを増す」ための強い意欲を感じ取ることができ、合わせて、温家宝首相が4月に、李肇星外相が2月中旬に訪日するという情報も引き出すことができた。
胡錦濤主席はじめ、中国側要人は、例外なく、公明党創立者である池田大作創価学会名誉会長に対する心からの尊敬と信頼と感謝の言葉を述べていた。外交辞令でないことは明らかである。「井戸を掘った人」「日中の金の橋を架けた人」のことは永遠に忘れない国民性なのである。中国側の公明党に対する信頼の淵源も池田名誉会長にあることは、先方指導者の言々句々からも分かる。
「世界の流れは人民の友好促進」(周恩来)、「中日の友誼は天よりも重し」(?小平)等の偉大な指導者の言葉をかみしめながら、今回の訪中団は、日中交流の歴史の一ページに確かな足跡を残すことができたのではないかと自負している。
デイリーニュース Pick Upより引用
デイリーニュース http://www.komei.or.jp/
映像もあります。