月1回開催している仮称地域自主協議会会議が行われました.制度の素案検討が議題(人とPRについて支援策の検討)でしたが、行政の行っている『恊働のまちづくり庁内検討委員会』の報告が行われ、検討委員会の取組みについて連合会側から質問が出されました。特に、連合会では毎月会合を重ねているのに対して、庁内検討委員会は3ヶ月に1回ということで、スピードが違うことや、庁内検討委員の中での意見交換が不十分などで、制度設計について速度の違いがあることがわかった。
連合会側でも、検討委員は地域自治協議会に対する理解は一応進んでいるが、他の連合会においては、その意識や制度の理解が十分とはいえない状況にある。そして、住民となると更に制度のことがわからない。またなぜ、今のままでいけないのかとか、自治に対する意識があまりにも未熟な状況にある.
そんな中で、行政側の制度設計ができていない。スピードが遅い。と責め立てても仕方がないと思う。
私は、『地域自主協議会』がうまく働くには、住民の中に自分の町は自分たちの手でとの盛り上がりや要求が生まれてこないといけないと思う。まだ、なぜ地域自主協議会が必要なのか?ということを我々が認識しなければいけないし、宣伝・啓発していかなければいけないと考えている。
制度を創ることは簡単かもしれないが、その制度の実施で、何が変わり、住民に取って何がメリットなのか。そして、持続可能な組織が地域に形成されるのか?先を見据えた議論も必要ではないだろうかと思っている。
『うくるは安く たもつは難し』という言葉を思い出す。
地域自主協議会を立ち上げることは、私はできると思う.また皆さんの協力は頂けると思うが、次の会長や次の責任者が出るかについて責任は持てないのが正直な所だ。(視察にいった松山でも、後継者のいないことを嘆いておられた)
また今日の会議で、地域自主協議会への奈良市からの支援は何か?その制度内容を求める質問が多かったが、私は、地域のまちづくりのためには、たとえ市役所からの支援が無くても住民のために取組むというくらいのか覚悟がいるのではないか?またそのための制度を自分たちで創ることが大切ではないかと思っている。
自分たちで、自分たちのまちづくりを行っていく上で、必要な支援は勝ち取っていくものだとおもう。
行政側には行政側のこの制度に対する期待がある。財政状況が逼迫する中、求められるサービスの提供や時代の変化に対応していくためには、行政だけではできなくて、住民の協力を求めざる終えない状況になっているので、互いに補完しあう『補完の原則』というのを再確認しなければいけないのではないか。
卵が先か?鶏が先か? 悩ましい所だ。