奈良県文化会館で開かれている「中国岭南画院画家作品展」に中国帰国者支援の会の井上会長さんに誘われていったが、そこで東山道成(日本名)とあった。もう10数年ぶりになるだろうか?
もう昔という表現がいいのだろうか!南京市少年少女書画交流会で、南京市と日本で交互に作品の交換をして交流をしているときに、奈良に引っ越しをしてきて水墨画の教室を開くというので交流が始まったが、水墨がに興味があり学びたいと思っていたが結局できなかったが、本当に久しぶりだった。東山さんは、「鑑真文化交流協会」を立ち上げ、今も日中の交流に頑張っておられた。
28点の作品が並べられていたが、その中で最も気に入ったのが、この作品だ!!
枯れた蓮の葉の、葉脈を書いたものだったが、最初は「なぜこんな枯れた葉をモチーフにしたのかな」と思ったが、じっと前で見つめていると枯れた葉に、また葉っぱは枯れても、葉脈の姿の中に作者は、美を見出したのか?「葉っぱは枯れても」元気に枝を貼り続けている姿に意味を見出したのか?わからないが、自分は、この絵を見て、人生を想い重ねて見てしまった。
ハスの花は、花が咲くと身ができているという。原因と結果を同時に表す象徴らしい。仏法で原因と結果が同時に現れることを「因果具時」というが、因果具時をあらはす花が「蓮」ということで、仏像の台座などに飾られている。
この絵を眺めていて原因=「決意の深さと強固さ」で結果「成功」が決まるとすれば、今回の「天平の十三夜観月会」も必ず成功させると決意をしないといけないと感じさせられた。
世界遺産平城宮跡を観光振興に活用しようと、行政が多額の税金を使って活用しているが、民間のボランティア団体が平城宮跡を活用しようと馬鹿な考えをした最初だろうと思う。しかし、民間人でもみんなの力を合わせればできないこともできるようになると知ってもらいたいと思う。獣数名のメンバーの善意と知恵と汗でなんとかここまで来たのでメンバーに感謝して絶対に成功させなければいけないと思った。
枯れた蓮の葉脈を観て、さらに勇気をもらった。
「すべての人々とともに、そしてすべての人々のために──これが私の生涯の指針である」という、キューバ独立の英雄ホセ・マルティの言葉を思い出すが、「すべての人々のために」を胸に強くきざもう。
この絵もすごかった、絶壁に立つ家(色が悪く青く見えるが実際は白色)
自分の境涯に重ねてしまった。
もう一人。井上佳昭中国帰国者支援の会会長だ。この人の生き様には、本当に感動をする。中国残留孤児の保証人として私の知る限り20年近く中国から帰国した人たちの生活面からお世話をされている。大連で17年間幼少期を過ごしたことで、今、80歳を過ぎても残留孤児(帰国者)を見守っておられる。すごい人だ。
まさに、蓮の葉は枯れても、葉脈は生き続けているように70数年前の痛みのために、帰国者みんなのために身を粉なにして活動されている姿は鏡としていきたい。
左の人が中国帰国者の会 張会長
その右が中国帰国者支援の会 井上会長
午後から、ポスターやチラシを持って十数箇所回った。夜は、国勢調査の用紙を配布しに回った。