今日は一つのアポだけで、春を感じさせる気候で、なぜか久しぶりの休日を味わった感じだった。
日差しは明るく、日中から子供達の姿を見ていると、「あぁ~春になったんだなぁ~~」と春休みを感じて、こちらまで日曜日の気分にさせてもらった。
奈良新聞一面に「予算案否決」の大見出し。
28年度予算について予算審査特別委員会(15人)で、新斎苑(火葬場)の移転建設をめぐり、異論が続出し関連予算などを盛り込んだ平成28年度一般会計当初予算案に自民党など3会派が反対し、原案を否決した。当初予算案が委員会否決されるのは同市で初めて。25日の本会議でも原案可決は絶望視されているという。
同予算案の採決では自民党と奈良未来の会、共産党が、それぞれ「本会議に組み換え動議を提出する」と意見を述べ、無所属の松石聖一、柿本元気の2議員を加えた計10人が反対、否決した。
また「奈良市市民参画及び協働によるまちづくり条例」改正案、小規模上下水道施設3セク導入にかかる議案、鍼灸治療廃止を内容とする市総合福祉センター条例改正の3議案も否決されたという記事が目に飛び込んできた。
この結果を見て、納得をした。なるべくしてなった結果かなと思う。
理事者と議会との信頼関係やコミュニケーション不足の結果だろう。
大川市長当時は、よくフラ~と議員控室に入ってきて、お茶を飲んでよもやま話をして帰るとか、議会が終わるたびに各会派に、(反対をした会派にも)お礼を言って周っておられたことを思い出すが、今はないという。藤原市長も議会終了後は各会派を回っていた。議会から辞職を要求された鍵田市長でも議案通過後はお礼に回っておられた。
新聞記事は、まだ続いていて「市長は強気姿勢崩さず」のタイトルで市長のコメントを掲載していた。
「新斎苑に関する集中審議を含め、いろいろ出た意見を受け止め、対応を検討したい」と閉会挨拶であったが、取材では、「他に候補地はない」「反対した人は全市民に理由を知らせる責務がある」
「対案があるなら出すべき。姿が見えないのだから対案はないと見るのが常識だ」と述べ、「ここで出来なければ今後100年経ってもできない」という発言があったという。
新斎苑は市民生活に直結する問題なので、市民や議会にも納得してもらえる説明をして問題を一つ一つ解決して進めてもらいたい。行政は議案を提案しているのだからアカンタービリティー(説明責任)をしっかり果たしてもらいたい。また議会側も市民の不安を取り除くことは大切だが、積極的な議論をしてもらいたい。
新斎苑の問題も問題だが、我々自治連合会にとっては、「奈良市市民参画及び協働によるまちづくり条例」改正案が否決されたことは、ショックが大きい。
どのような議論が戦わされた結果なのかわからないが、議会側からの疑問や質問に行政側が、今後のまちづくりビジョンや制度(仕組み等)について適切な説明ができなかったのだろう。
地域自治協議会が条例の中に(まちづくり協議会・住民協議会)位置づけることができないことは、今後の我々の活動に大きく影響してくる問題だ。