金さんの「あっちこっち」Hot Line

大好きな奈良を走る金さんの東奔西走の日常活動録。家庭菜園や地域活動や、学校支援に走ります。

奈良市まちづくりシンポジューム NO196

2006年11月08日 | 過去の記事
奈良市中心市街地活性化協議会・NPOまちづくり協議会関西支部・奈良商工会議所主催で、「奈良市まちづくりシンポジューム』が、マーチャント・シード・センターで開催されました。経済界や行政関係者や商店街の人たち約60人が参加して開催されました。

 開会の挨拶を奈良商工会議所の西口会長よりあり、奈良市中心市街地活性化研究会の魚谷企画委員長より8商店街が参加して昨年実施した、「摩訶不思議 新耳袋ラリー』、今年の[はじまりは正倉院』のイベントの紹介がありました。

 講師として、経済産業省近畿経済産業局産業振興部 流通・サービス産業課 中心市街地活性化専門官 日村 健二氏を迎えて「改正中心市街地活性化法について」講演をいただきました。

             <日村氏>

奈良市中部地域(旧市内)の商店街等に空き店舗が増加している事もあり、「まちづくり3法の見直し」について日村 健二専門官は、中心市街地活性化への過去の経過を報告するとともに、「まちづくり3法の見直し』の社会的変化の背景や原因の分析から、各地での中心市街地活性化への取組の例を引用しながら、今後のまちづくりの方向性についてはなされました。

 昭和49年に[大店法』が施行され、大型店舗が中心市街地等に出店する時には、中小小売業者と商業調整(閉店時間や、店舗数や、店舗面積など)をしなければ行けなかったのです。そこで大型店舗経営者は、郊外に(土地代が安い)大型店舗を開店するようになり、公共施設(現在地で拡幅等が出来ない)も郊外に移転するようになった。また、住宅も地価の安いところに建設され人口の移動まで起こりました。

 そのために道路の新設や拡幅が必要になり、上下水道の公共投資が必要になり投資を行ってきました。結果、中小小売業が郊外に移転したり廃業を余儀なくされたりして、また、商店街も大型店のように他業種が集積していても変化への対応不足であったり、高齢化が進行したり後継者不足のために自主廃業が行われたりして、空き店舗が増加してきました。

そこで、平成10年の中心市街地活性法で、市街地の整備改善や、商業等の活性化を一体的に推進しようとしたり、都市計画法の改正により、大型店の郊外立地を規制する必要と自治体が判断すれば出来る、土地利用制限制度を作りましたが、流れが変わらず、平成12年に大店立地法が制定され、大型店の立地に際して「周辺生活環境の保持』の観点から配慮を求めるというものでしたが、空洞化の流れは変わりませんでした。

そこで、今回この三法の見直しが行われ、今後、「コンパクトでにぎわいのあるまちづくりを目指す」すなわち、都市機能の市街地集約を進める。そして、にぎわいの回復を図っていく。そのために総合的なタウンマネージメント体制の構築を図っていくとしました。

今日の話の中で、私が一番感じた事は、商店街自体の対応について時代の変化に対応力をつける事すなわち、中心市街地活性化基本計画が奈良市で作成されても、商店街の構成小売業が、消費者に支持をされる業種や業態への転換が可能かどうかにかかっていると思いました。商業者の意識変革をどのように図っていくのかという視点が重要ではないかと思いました。

この点を中心市街地活性化協議会が解決できるかが鍵になると思います







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6 コメント

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街の魅力について (金田充史)
2006-11-09 18:43:00
 いつもいつも申し訳ありません。 

 街の魅力についてなのですが、観光関連という切り口で述べさせて頂きます。観光で来訪される、他府県の御客様も、同じ人間で有ります。当たり前ですが、エイリアンでは有りません。だからこそ、同一条件での物差しで測る事が出来る訳です。

 前にも同様の事を記入しましたが、「おもろい街」がキーワードで有ります。「おもろい」は、何でも構いません。「吉本新喜劇的おもろさ」から、「正倉院的おもろさ」まで、いろいろ「おもろい」ネタが有ると思います。一時流行りましたが、嵐山タレントショップも「おもろさ」の一例で有りますし、東京の銀座の大人の街、の雰囲気も「おもろさ」の一例です。「おもろさ」とは、色々有るわけです。

 此の「おもろさ」の、ネタはともかく、物差しで測った時の「おもろさ尺度」の大きい所は、人の寄る所で有ります。此処には、観光客も地元も、一種入り乱れて存在しております。

 此を踏まえて、奈良の中心市街地を見ればどうでしょう。特定の商店・商店街以外、地元の人が買っている姿を、ほとんど見る事も無ければ、観光客の入っている所も見受けられません。アーケードの付いた所か、そうでないかは関係無い様な気もします。雨の時、ありがたい程度でしょう。アーケードが有る無しは、基準に成り得ないと考えます。

 地元に人気が無ければ、観光客に人気が出ないのは当たり前で、人は寄りつきません。それに対して、大型店舗は、その中で完結する仕組みに成っています。食料品から衣料、日用雑貨、工具、電化製品、書籍など、全部揃っています。それが、安くて沢山有るけど欲しい物が無い、と云った裏目に出る事も有るのですが、今、奈良市内に有る大型店舗は、相当リストラされて、斯く云う店舗は、ほぼ無くなりました。

 また、共働き家庭が増えて、自家用車が当然になり、大型冷蔵庫が各家庭に配備されていますので、少々の買いだめが出来ます。毎日必要な食糧を必要なだけ、という買い物スタイルは、変貌致しました。沢山買うので、金嵩は上がり、儲かります。それに対し、徒歩だと、持てる分だけなので、一人単価は、ガクンと落ちます。

 しかし、斯く云う大店舗にも弱点は有ります。商圏が決まってしまい、一定レベルまで上がると、それ以上は絶対にと云って良いぐらい増加しません。同一の店舗が全国各地に有るからです。それに対して商店街は、商圏は同様な物の、先ほど説明した「おもろさ」を出せば、地元も含めて全国から人が来ます。その下準備として、定住人口増加という下支えが必要なのですが、定住人口が増大しても「おもろさ」が無ければ、人は行きません。それどころか、今は皆さん車を御持ちなので、近所の大店舗へ行ってしまいます。

 例えば、きたまちの「大門市場」は、典型的な公設市場で、空き店舗も出ています。しかし、頑張って運営されている、旨い天ぷら屋さんや鶏屋さんなど、「おもろい」店舗が沢山有ります。

 商店街の皆さんが、自分の店を如何に「おもろく」するか、で、人は来ます。テレビイベントの打ち上げ花火的に特定の日だけ人が来て、後は散々では、詰まりません。恒常的に人の来る店舗で有りたい物です。

 「人が来る」解決策の一つで有ると考えておりますが、如何でしょうか?

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おもしろいが大事 (kin3)
2006-11-09 21:40:09
いいですね!!!  おもしろいと自分も楽しめますし、他人も楽しんでくれる事が一番ですね。私もいち消費者ですから意見があります。大型店の方が楽しいし、品数が多く選ぶ楽しみがありますね。
でも、出来るだけ近くの小売店で購入をするようにしています。例えば本の購入などインターネットで購入する事の方が便利な事はありますが、本屋さんに出かけます。

消費者も何が大切かの価値判断もいるのではないでしょうか。
家電製品の購入も価格だけで選択をするのではなく、近所の電気屋さんを利用するとか。

利便性や、価格だけで商品選択を行うのではなく近隣の商店育成の観点があっても良いのではないでしょうか。そのためには、当然商業者も、トレンドに対応する商品を揃えるとか価格面でのサービスを良くするとか、対面サービスを良くするとか、わたしが希望する事はたくさんあります。
                              

大型店舗は、前の合理と後ろの不合理で販売効率を上げます。
しかし小売店は、前の不合理と後ろの合理で対応しなければなりません。
「前の合理』「前の不合理』は接客です。マニュアルに書かれた会話か、人との会話か。数をさばくのには、マニュアル対応。しかし本当のサービスはコミュニケーションの楽しみと満足を与える対応。

[後ろの合理』と「後ろの不合理』とは、バックヤードのことです。在庫管理や、従業員対応です。

これらのことを商業者の方が真剣に考えていただくことですね。小売業の強みと弱みをしっかりと分析をして対応策を作るとともに、オンリーワンが何かを磨くことでしょう。

消費者の私たちは、何に価値をおいて購買活動を行うかですね。まだまだ商業者の工夫の余地はあると思いますよ!!!


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おもろいことですか (ゾンビ・ガン爺)
2006-11-10 01:56:07
なにを面白がるかですけどねえ。
食べる物で言えば、水伊商店のおばあちゃんのヌカズケが
絶品です。売ってもいいぐらいおいしい。
D池で天平瓦が落ちているというのもマニアにはたまらんでしょうね。実際東京のバスツアーの皆さんに案内してよろこんで
いただきました。
石橋、この上を東大寺の用木がはこばれていきました。
安政の大地震でもくずれませんでした。免震構造になっていました。
多聞山城は解説しません。文字オーバーになってしまうでしょうから
喜多さんの工場、kin2さんは知らないでしょう?
御茶ノ水博士の研究室がそのままのこってるよ。

すっごい高くつくでしょうけど「本膳料理」450年前の
レシピをやりませんか。
その際、お茶の作法も、能も舞って頂いて、お酒も
僧坊酒を用意して、いくらになるやろう想像もつきませんが。

きたまち屋台村なんかはもっとお手軽で新名所を
つくれそうで、夜の早い旧市内の名物にならないかな

案外奈良らしくなんて考えずに、奈良でもとかなんで奈良で
これが、とか
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ゾンビ・ガン爺 (kin3)
2006-11-11 01:30:44
おもしろい情報をありがとうございます。
450年前の本格的な「本膳料理」は、誰しも一度は食べてみたいと思いますよね。
なぜ挑戦をしないのでしょうか??この辺が問題ですね。

誰か挑戦をしてみてくれませんかね?
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私も仲間に入れて (sirokuma)
2006-11-16 00:56:04
みんな匿名でされているのでわたしも白くまでいきます。初めまして!
本膳料理作りましょ、やってみるべしです。私、電気屋ですが料理作るの好きです。はたけちがいですが素人が作るから面白いのです採算考えずに楽しく作れるので面白じゃないですか。
やりましょう、前にテレビで電気屋さんでオッパイプリンをつくってうてうているのを放送していました。店は普通の電気屋、冷蔵庫をあけるとプリンが。
もともと若いときに菓子職人だったみたいですがそれが近所で売れているのが不思議数十個以上
本業と違って面白いのかもしれませんね!

私には無理ですが食べ物を売っていないものから見ると名物というか食べ物は毎日ものなので飽きないもの、小腹がすいたからちょっと買ってこようというものがないと思うのです。
マクドなどのようなもでなしにそこの場所にしかないもの、おはぎやみたらしなどのように味がちょっと違うじゃないですか。

近所にういろやというお店がありました名字も外良(ういろ)です名古屋のウイロは知っておられるようにウイロの上に小豆をちりばめてあります。ういろだけでは飽きるのですが小豆の味がするので粒あんとういろがマッチしておいしかったのです。

小さいころから食べていたのでそれがウイロだと思っていましたウイロというのを食べてもおいしくないのです不思議と!
おはぎもそうです。おじいさんに特有のわざがあったのでしょうね!

それでプロはなかなかつくってくれないので、素人には変わったアイデアがあるはずです本膳料理も本物と現代風にアレンジして作りましょう。


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Unknown ((ちょっと一言))
2006-11-20 22:49:31
先日、ナビータならというフリーペーパーを拝見していたら、JR奈良駅新駅舎デザイン決まる。新しい奈良の玄関口にふさわしデザイン。と紹介されていた。
9月ころに発表されていたようなのですが、本当に奈良の玄関口にふさわしいデザインなのだろうか?
(今回の奈良駅の場合はスター建築家の設計ではなく、有識者などで構成されるJR奈良駅新駅舎景観デザイン懇話会と奈良市都市景観審議会風致デザイン部会によって議論されたようです。鉄道駅がまちの顔であるのは疑いようがありません。まちの景観の要となる必要があるでしょうし、みんなが愛着をもてるようなものでもあるべきでしょう。そのためには有識者だけではなく、多くの一般の市民の声にも耳を傾ける必要があるのではないかと思います。)とこれはCoolsmileというかたのブログの中の引用なのですが、デザイン協会のシビックさん町つくりの要の駅のデザインですが、これでいいのでしょうか。
僕は、もっと市民にアイデアを募り、愛着のもてる駅かつ利用しやすい駅とは、どのような駅なのだろうかという視点で、デザインを決めたほうがいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。できれば、参考意見を聞かせてもらえたらなと思いました。
今日の読売新聞の奈良版に、入江泰吉の写真で、おん祭りの時の三条通りが、掲載されていたが、すごいまちの賑わいを感じた。
もともと潜在能力があるのでしょうね。
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