花粉が飛ぶ飛ぶ。
銀座へ。
銀座四丁目交番ってもしかして三愛ドリームセンターに合わせた意匠だったんかな?とわけのわからぬことを思った。
ポーラミュージアムアネックス。
「ポーラミュージアムアネックス展2023-自立と統合-」。
公益財団法人ポーラ美術振興財団は、1996年以来、若手芸術家の在外研修助成を行っている。
ポーラミュージアムアネックス展は、その研究成果を披露する展覧会として発足。今回で21回目をむかえる。
今回のテーマは「自立と統合」。
出品者は、星野薫、國川裕美、吉濱翔、秋山美月、永井里枝、佐藤幸恵の6名。
前期の会期は2月10日~3月12日。
後期の会期は3月17日~4月16日。
前期は星野薫、國川裕美、吉濱翔の三氏の作品を展示する。
星野薫。
作品説明が、なかなかに本音むきだしだ。
2018年からドイツで活動をしているのだけど生活はいささか困窮気味だった。2021年から一年間この助成を受けたことで制作に励むことができた。というお礼に終始した文章。
何かを作り出すためにはお金が必要です。
素晴らしい作品は時に魔法のようですが、魔法を起こすためには道具を揃えなければならないのです。
ケースに入った瓶。
そのあたりに置かれた空き瓶。
どの空き瓶も工業製品として整然としたプロポーションでそこに存在しているのに、必ず一本異形がいるのだ。
國川裕美。
國川は彫刻。
石頭や鑿で石を叩いてその音で石の方向を感じながら形の展開を行うという。
もちろんマケット等は作っているのだけど、それとは違う思わぬ形が生まれてくる。
ハシビロコウが出てきたという。
かたく冷たい石からあたたかい存在が出てきたという。
ほんとだ。
私は心の中でドードーと名付けた。
吉濱翔。
雪が積もった河原に見える動画のような静止画?静止画のような動画?
ヘッドホンから流れてくるのは夏の海辺が浮かんでくるような軽快な音。
私の態度は受け身である。目的を持つことはほとんどない。
という。
海まで行けば波打ち際まで行きたくなるような、そんな気持ちが湧き上がってきたら、私と相手と場の関係が即興演奏のように始まるという。
若いアーティストたちの瞳はいつも時代を深く捉える。
後期も楽しみだ。