昨日は小田原へ行ったついでに紅葉見物。
松永記念館から古希庵庭園と皆春荘へとゆるゆると歩く。
小田原のこのあたりはかつては時の政治家や実業家が競うかのように別邸を構えていた。
近代日本庭園の傑作といわれるのは、目白の椿山荘・京都の無鄰庵・小田原の古希庵。
古希庵は明治の元勲・山縣有朋が明治40年に小田原に構えた別荘。現在は、あいおいニッセイ同和さんの小田原研修所になっていて、門と庭が残っている。あいおいニッセイ同和さんが毎週日曜日に一般公開してくれている。
昨日は土曜日で中には入れなかったけど、すき間から見事な紅葉が見える。
古希庵の裏手に建つ皆春荘は、当初は政治家・清浦奎吾の別邸として建てられたけど、後に古希庵の別庵として編入された。
あれは何年前だったかな?ここを会場のひとつにした展覧会を見に来たことがあった。
正直にいうと、ここは庭も含めてほぼ廃墟に近い状態で、展覧会も中に展示ではなく縁側に展示だった。
市がかなり頑張って復元できてきたようだ。
強い日差しと風に紅葉が揺れる。
ちょうど古希庵と皆春荘の道路はさんで向かい側に廃墟がある。
どうも明治の実業家・大倉喜八郎の別邸として建てられたけど、後に料亭となり、更には廃墟となってしまったようだ。
もしかしてこのあたりに広大な別邸を構えることが当時の政治家や実業家のトレンドだったのかもしれない。
時は流れいつの間にかトレンドは文化財となった。
でも維持管理にはお金と人出が要る。
観光資源として一帯を含めて徹底的に整備するか、時代のなすがままに細切れの住宅地とかへの活用に任せるか・・・
市は正念場かもしれないなぁ。。。
古道から国道へ。
西海子小路から報徳二宮神社さまの境内を通り抜けて小田原駅。