いつもの10月31日と同じくジャック・オ・ランタンを灯す。
災難続きの10月も今日で終わる。ま。Happy Halloweenなのだ!
と思っていたら沖縄の首里城が全焼した。
炎はあたたかく人を豊かにし、炎は容赦なく人から奪う。
私が沖縄へ行っていた頃の首里グスクはまだ工事中だった。次来る時にはこの覆いが取れているんですね!と言ってから色々と多忙を極め沖縄をたずねることはできなかった。今日の全焼で、たぶん私は壮麗な首里グスクを一度も現地で見ることなく彼方へと旅立っていくのだろう。
首里グスクの来歴は天孫以来という伝承だが、確実なのは15世紀前半くらいには存在していたということ。基盤は第一尚氏の前の察度王の時代という説もある。
このグスクは1454年・1660年・1709年と火災による焼失を3度経験しそのたびに再建されてきたが、第二次世界大戦で跡形もなく破壊された。その後は琉球大学が建設されて地形まで大きく変わった。
今日再び瓦礫と化した。
またここからだ。
ふと、玉陵のたたずまいを思い出していた。傷だらけになりながも毅然と建つ美しさにうたれた。
きっと再建できる。
明日は今日の連続だけど明日の朝は新しい朝なのだ。