明日は家に帰るから元日とはいえあちこち掃除やらやら。
大混雑を避けて大晦日に善光寺さまと西宮神社さまにはお詣りしてるから、初詣は松代は皆神神社さまへ。
皆神神社座す皆神山は、松代群発地震の震源地として有名になった溶岩ドームの独立峰。最近はピラミッドとかパワースポットとかで人気。
皆神山の標高は659mほどだけど、下界よりかなり寒い。
松に氷柱。
凍てつくお池。
ここの大カエルは私とはよほどに相性が悪いようで、カエルの季節に行くたびにギャン!と犬みたいな鳴き声出してお池にボチャンと飛び込む。ボケっと浮いていて私に写真を撮られたこともあるけど。今は冬眠だろうな。
たき火が暖かい。
皆神神社は養老2年(718年)に出速雄命を祀ったのが始まりとされる。
中世には修験道の山として栄え、北の戸隠・南の皆神と称された。
境内全部ひっくるめてざっくりと皆神神社と呼ばれるし皆神神社なんだけど、熊野出速雄神社が本来のお名前。一番目立つ拝殿は侍従神社。
皆神山の修験を完成させた侍従天狗坊が鎮まる。
侍従神社の後ろにあるのが熊野出速雄神社。
15世紀頃建てられたとされる熊野出速雄神社本殿は長野県の県宝に指定されている。
境内は四季折々いつ訪れても清々しい気に満ちている。
そんな気が呼び寄せるのかいろんな神さまがいろんな人たちによって勧請されてきている。それ等を受け入れる度量があるお山でもある。
駐車場から見えたアルプスがいつにまして神々しい。
もっと眺めようと侍従神社脇の侍従大神入定所へ行ったら、横の木に、ん?!
ん!
きゃお!
ウスタビガの繭だ。
秋に羽化しているはずだから空っぽなはずだ。しかも手を伸ばせば届きそうなとこにある。
欲しい欲しい欲しい!ずっと欲しかったんだ!!
でもお山を吹き抜ける風に気持ち良く揺れてる繭をみていたら、やっぱりここにこうしているのがいい。
しばし見惚れてそれが本日の初詣の一番のご利益なり。
今宵の食後はとらやさんの孟春の虎。
お茶は抹茶にしようと思って気が付いた。家からもってきてないじゃないの。長野に置いてあった国産包種茶・みなみさやか。
孟春とは春の始めを意味するという。
萎凋茶の軽やかな発酵は存外にこの羊羹に似合う。
虎は一日に千里往って千里還るという。
虎の力強さにあやかりたいコロナ禍から立ち直りたい寅年。