今日は寒い寒い晴れ。
東京国立博物館へ。



上野公園の桜は、早咲きは散り始め次の蕾が膨らんできた。



4月3日までのトーハクは特別展がふたつ同時開催中。
本館は「空也上人と六波羅蜜寺」。会期は3月1日~5月8日。
平成館は「ポンペイ」。会期は1月14日~4月3日。
私は「空也上人と六波羅蜜寺」展へ。
私の予約時間は13:30~14:30だったんだけど、梅があんまりにも綺麗に満開だったから、上人さまには14:30までに入ればいいから、おやつを食べて観梅。

表慶館の横には紅梅が満開。


法隆寺宝物館の前は白梅が満開。


梅の香りをたっぷりと吸い込んでから本館へ。
「空也上人と六波羅蜜寺」は、展示は一室のみで撮影は禁止。
空也上人立像を始め、四天王立像、地蔵菩薩立像などの仏像の他、巻物や十王図などが展示されている。
よって六波羅蜜寺の宝物館は5月21日まで休館。

六波羅蜜寺は西光寺という名前で始まった。
天暦5年(951年)、京都に酷い疫病が流行り、空也上人は自ら十一面観音像を刻み車に安置して市中を曳き回り、青竹を蓮のように割って茶を点て梅干しと結び昆布を入れて仏に献じた茶を病人に授け、歓喜踊躍しつつ念仏を唱え病魔を鎮め、西光寺を創建したという。
空也上人の出自は色々と説があるけど、寺歴では醍醐天皇の第二皇子とされる。
森羅万象に生命を感じ、ただ南無阿弥陀仏を称え、今日あることを喜び、歓喜躍踊しつつ念仏を唱えるという阿弥陀仏信仰をいち早く広めた。
それだけならちょっと変人といえばいえなくもないけど、土木技術者としても優れていたようで、各地を行脚しながら道路や橋梁の整備や行き倒れた人々の供養などの社会事業を行い、庶民から有力者まで幅広い信仰を集めた。
鹿の角の杖を持ち首から鉦を下げて口から六体の阿弥陀仏が出る空也上人立像ままのひたむきに人々救済に生きた人生だったのだろう。
そして、六波羅蜜寺はこの世とあの世の境目にある。
・・・ゼレンスキー大統領は空也上人かも・・・
特別展会場を出て今日はトーハクのあちこちにおられる仏像を見ていた。




なんか空也上人に電話できたらいいだろうなとかわけのわからぬことを思う。

ま。
ハニーたちにご挨拶して駅へ。






