東京ミッドタウン 21₋21 DESIGN SIGHT では「ゴミうんち展」開催中。
会期は2024年9月27日~2025年2月16日。


veig(片野晃輔+西尾耀輔)。
「漏庭」。
21-21 DESIGN SIGHT の設計は安藤忠雄。
通常は何もないコンクリート打ちっぱなしのサンクンコートに庭が出現。



高木、中木、低木、下草。
森の生態系を表す。
蓮沼執太。
「pooploop un-compositions」。
会場のそこかしこで音がする。
なにやら現代音楽かと思っていたら、その音はあちこちのいわば自然の音だった。
「届かない声」は、蓮沼と増田義基と蔭山健介(埼玉大学教授)による「漏庭」の樹木が水を吸う音だった。
「入場シールの台紙が振動する」は、蓮沼と増田による、入場シール(この展覧会の入館証はシールを貼る)を剥がした台紙の持つ重みの具現化。

「フィードバック」は、蓮沼と増田によるトイレに出入りすると音が発生する楽器。


吉本天地。
「気配ー存在」。
吉本はファッションブランドを続けるなかで、衣服を自然環境、そして生活空間の中にある最小単位の空間と捉え、人という存在とは切れない対象として扱ってきたという。
この展覧会における循環と向き合う中、生命が分解へ向かう課程にひきこまれ、抜け殻の中に提示される空間に、そこにいた存在の気配、不在の存在を、端切れを圧縮してできた工業用フェルトで顕現。



そして、「漏庭」に出る。


清水彩香。
「グラフィックデザイナーと環境問題」。
「プラスチックは悪で紙は善」のようなイメージで語られがちなゴミ問題。
パッケージを主軸としたデザイナーである清水は、グラフィックデザインの領域において、納得できる選択や方針を見つけるために知見を深めている。
本当にそれほど単純なことなのかと。

そして、竹村眞一の「未来を覗く窓」を覗きながら会場を後にしたのだった。



