世田谷文化生活情報センター生活工房ギャラリーでは「動物と人間のあいだ」開催中。
会期は1月21日~4月20日。
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《動物になる》
石倉敏明(人類学者)。
「行山流合同演舞(行山流舞川鹿子躍)」。
ケイトリン・コーカー(ダンサー・人類学者)。
「Plankton」。
吉田ゆか子(人類学者)。
「動物を踊る・動物で躍るバリ」。
映像。
石倉の映像は、岩手は一関に伝わる郷土芸能・行山流舞川鹿子躍。岩手の鹿踊りは、盆や秋祭りに、五穀豊穣や念仏供養を祈念して踊られる。
ケイトリン・コーカの映像は、前衛舞踏家・今貂子氏をとらえている。舞踏の踊りの基本には「何かになる」という方法論があるが、動物になることが多いという。
吉田の映像は、バリ舞踏。バリの日常は、動物的なことは(赤ん坊のはいはいをも)避けられる。が、バリ舞踏には豊富な動物の表現があるという。
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《動物をえがく / 動物がえがく》
菅原和考(人類学者)。
「グイ・ブッシュマンの語り」。
菅原は、グイと自称する南部アフリカの狩猟採集民ブッシュマンの一言語集団をホストするフィールドワークに携わってきた。
自然そのものが無数の似姿で溢れ、その似姿に魅惑されることこそ、少年にも画家にも狩人にも共通して賦与された力能である。とする。
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齋藤亜矢(認知科学者)。
「ヒトはなぜ動物を描くのか」
「チンパンジーが描く」
「旧石器時代の洞窟に絵を描くー描画実験のためのVRコンテンツの作成ー」。
人類進化とアートの起源を考える。
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チンパンジーのアイが描いた「ドローイング」。
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ヒトの三歳児とチンパンジーのパンに、チンパンジーの顔の輪郭だけを描いたイラストを与えた。
ヒトの三歳児は、描かれていない顔の部位を補った。
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チンパンジーのパンは、輪郭をなぞる技術はあっても顔の部位を補うことはなかった。
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竹川大介(人類学者・漫画家)。
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星先こずえ。
「猫美人~金魚の夢~」
「スカラベとハイエナ」。
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竹川大介。
「子犬の日記」
「蟻の日記」
「マツカサウオ」
「金魚すくい」。
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ジミー・ソウシアラ。
「ヴァヌアツ・海の生命1」
「ヴァヌアツ・海の生命2」。
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竹川は、ヒトは世界を動くものと動かないものに二分するという認知特性を持ち、動くものに対してアニマの存在を見いだしていたという。
動物を描くことは、そのアニマを自らの身体に内在させることにつばがるという。
擬人化することでヒトとアニマのコミュニケーションが可能になり、ふたつの生命の間を往来できるようになるという。
いつの時代もヒトはその往復運動を求めながら動物の絵を描いているという。
こんなにもエキサイティングで膨大な内容を、よくまぁこんな狭い空間にぎっちりと詰め込んだものだわなと半ば呆れながらも、この刺激に刺激されながら会場をあとにしたのだった。
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