まんぼーの前にこれは見ておきたい。
今日は東京オペラシティアートギャラリーへ。
ミケル・バルセロ展。
会期は1月13日~3月25日。
ミケル・バルセロ(1957~)は、欧州を中心に精力的に多岐にわたる作品を生み出し続ける現代美術を牽引するアーティスト。
日本での個展は初めて。今回は、絵画・陶芸・彫刻など約90点が出品されている。
様々な素材や物質を試みるというよりそれ等と格闘の果てに紡ぎ出される原初的イメージから、人間の生の営みとその根源を問う。
絵画は油彩のように見えるのだけど、キャプションには全てミクストメディアと書かれている。
生き生きと立体的に見える作品は、陰影とかで立体的にしているのではなく、実際にキャンバスから飛び出していたりなんかする。
キャンバスの張り方にも工夫を凝らす。
今時の若い人なさっさと安易に3Dメガネとかで立体感を出してしまうのに、あくまで絵画の可能性を追求する。
彫刻。
陶芸。
生々しい地球。
マンダラはモノトーンに人の営みと表現する。
原罪の苦しみ。
ミケル・バルセロはスペインの漢なのだ。
これは自画像なのかそれとも依り代なのか。
廊下。
スケッチブック。
どこまでもどこまでも終わりのない旅。
猥雑なまでにわき上がった感情を冷たい冷たい風が落ち着かせる。
今宵は満月。
ウルフムーン。