黄金町バザール2019ニュー・メナジェリー。
どこからどう行ってもいいのだけど、山本アパートへ向かう時には習慣のようにこの路地を入ってしまう。
今年はこの路地にもこの路地の先にも展示は無い。
山本アパート。
常木理早+要田伸雄。
常木と要田は手紙の交換や互いの制作を通しての対話の痕跡を作品とした。
写真を撮っていたら、突然ギャアア!!!という叫び声が響いた。ああびっくりしたああびっくりした・・・というつぶやきと共に来場者が私の横を通り過ぎた。
どうやら暗がりでうごめく私の影に、出たぁ!!!と思ったようだ(^^;
この作品は、どうやら観客の心情風景を映し出すようだ。
赤い紐が張り巡らされる。
この紐は血管なのかもしれない。
そうすると、このこのオンボロアパートは人の体か。
今回の黄金町バザールは、色んな意味で今までの中で一番地味な気がしていた。
まだ全部まわったわけではないけど、地味というより深く深く内向しているのかもしれないな。
特に何がというのでもないけど漠然とした不安をどこかで感じている毎日が等身大でそこにある。。。
今年も同じようにアパートを出る時に空を見上げる。