川崎市岡本太郎美術館で開催中の「岡本太郎現代芸術賞展」。
岡本太郎現代芸術賞展は、岡本太郎の精神を継承し自由な視点と発想で現代社会に鋭いメッセージを突きつける作家を顕彰する。
今回の応募は616点。
岡本太郎賞1点。岡本敏子賞1点。特別賞5点。入選17点。
入選。
藤田朋一。
作品名:「机上の誉」ーきじょうのほまれー
作品サイズ:250×200×200㎝
素材:アクリル板・木材(合板、化粧板、無垢材)・藁縄・塗料

会場に入った来場者の視線が真っ先にむく。
宇宙船のようにみえたけど、戦闘機のエンジンらしい。



この作品のモチーフとなった高性能エンジンの名前は、誉。
中島飛行機が量産した最後の航空用エンジン。
誉は、第二次世界大戦末期に投入されたけど、諸条件重なり本来の性能を発揮できなかったエンジン。
敗戦色が現れている中でこのエンジンが活躍できることはないだろうと思いながらも、誉の設計製造に関わった技術者たちの心情を藤田は推し量り、そこから現代日本を見つめる。


みなみりょうへい。
作品名:雰囲気の向こう側
作品サイズ:500×500×500㎝
素材:テレビ・街灯・照明器具・オブジェ・家具・パイプ椅子・単管・額縁・カンバス・コピー・紙・廃材等。

会場で一番目立つ。



いつのまにかぼやけてくる。



山崎良太。
作品名:挑む戦闘服
作品サイズ:500×500×150㎝
素材:布・糸・鉄・ガラス・ビーズ・毛糸・プラスチック

女性来館者たちが驚嘆の声をあげる。
ファッションデザイナーの自らの手作業による美しい着物あるいはドレス。
の、ように見えるけど、山崎はファッションデザイナーでこの作品は山崎の手縫いなのだけど、これは山崎の戦闘服なのだ。




今回もよかったなぁと会場を出た。
生田緑地に今咲いてる花は、ウメと、なんか黄色いのと、可憐な白いの。


さっそくに植物図鑑アプリ。
黄色いのはシナミズキ。

白いのはスモモ。

なるほどとプラネタリウムに寄り道して帰ったのだった。

