毎年11月3日は国立市の谷保天満宮さまのおかがら火(大庭燎祭)。
菅公太宰府左降の折に三男・道武は現在の国立市谷保に配流された。
延喜三年(903年)、菅公薨去の報に父の尊容を刻み鎮座したのが谷保天満宮の起こりという。
東日本最古の天満宮であり、湯島・亀戸と並び江戸の三大天神と称される。
最寄り駅名はヤホ駅だけど天満宮はヤボ天満宮。駅が出来た時にヤボ駅はいかがなものかと住民の要望があったそうな。真偽のほどは不明なれどわかる気がする。
おかがら火は、養和元年(1181年)に天神島から今の場所に遷座した際にその残木を神前で焚き上げたことから始まるという。
コロナ禍であちこちの神社仏閣の祭事が中止や延期になるなかでも規模を大幅に縮小して八百数十年の火を守り抜いた。
JR南武線・谷保駅下車。
18:00の始まりに合わせて17:30くらいに到着したのだけど、すでに消防団の放水が始まっていた。
周囲の木々に引火しないようにあらかじめ水をたっぷりとかけておくのだ。
コロナ禍前の獅子舞があったり国立の郷土料理・だご汁の振る舞いがあったりのにぎわまではまだ戻らないけど、二基の薪の山は復活。人出も多くなった。
祝詞とお祓いが終わり火が奉納される。
拝殿で祝詞が奏上される。
噴き上がる煙とバチバチバチンの爆音。
復活への力をくれる強い強い炎。
見上げた夜空には月。
電車を待ちながら授与してもらったうそ替えのおみくじを広げてみる。
きゃお!!!
大吉!!!
ありがとうございますとつぶやく。
ここのところ心が荒んでると自分でも自分にドキッとすることがままあった。
なにごとにも正直に他人をうらまず仕事にはげむことです。
ほんとにそうだ。
このおみくじは大事に持っていよう。