昨日は科博へ。
そんなに遅い時間でもないのに外に出てみたらもう陽が傾いてきていた。
そういえばリニューアルオープンしてからの国立西洋美術館に寄ったことがなかったな。
予約無しでも入館できるのか。
コロナ禍前は当たり前だったことなのに、今はものすごく新鮮に思えるが不思議。
企画展より常設展と建物そのものを見たかった。
手を引かれて来るとか引率されて来るとかではなくて、初めて自分の意思で自分の小遣いでひとりでここに来た時の衝撃は何十年もたった今でも覚えている。
教科書や画集でしかみたことのないような遠い異国の遠い時代の絵画や彫刻の本物が目の前にある衝撃。印刷物で見るのとは伝わってくるものが全く違う衝撃。印刷物ではただただ綺麗にしか見えなかったのに実はどこか不気味にすら見える衝撃。逆におどろおどろしく見えてたのに実は深く優しいまなざしを持っていたという衝撃。数えきれない衝撃。
コロナ禍で一気に加速したけど、その前からなんでもかんでも遠隔になってなんでもかんでもバーチャルになって行く方向だった。
それがヒトという生物が無意識のうちに選択してる未来なんだとわかっていても、その絵の具が愛しい。
今日はまるで初夏みたいな風が吹く文化の日。