気の広場

気の世界あれこれ・・・
  日常雑感あれこれ・・・

生きることは捨てること ・・・ 1.飛花落葉(ひからくよう)

2010-11-24 15:01:08 | Weblog
萎(しお)れたる花びらを すておとす バツシカ草のごとく

乞食するものらよ かくのごとく むさぼりと怒りとをふりすてよ

                         (法句経)



バツシカ草とは

ラテン語でジャスミヌム・サンバックと書かれてある花のことです。


私たちはジャスミンという香水をもっていますが

この香水は このバツシカからとったものだそうです。


高い香りを放つ花 それがバツシカ草なのです。



釈尊の生まれたヒマラヤの南麓は

菩提樹やニグローダ樹の生い繁った

  美しい自然の展開されている地方でした。


そうした恵まれた自然のなかで 草花の実り熟れ散りゆくさまを

  彼はじっと注意してみてきました。

バツシカの花びらが 時来ってハラハラ散る ・・・

  そこに人生の意味を看取されたわけでしょうね。



「飛花落葉の中に悟りを見出す」と仏教ではいいますが

ヒラヒラと散る花や葉のなかに

  あるいは素直な自然界の和(やわ)らぎのなかに

つまり

さりげなく咲く野辺の一輪の名もなき花や囀(さえず)る小鳥に

敬虔(けいけん)な気持をもち 宗教的心情をいだく ・・・

  そこに釈尊のいう「悟りへの道」が開けていくのでしょう。


* 飛花落葉(ひからくよう)
  花が風に散り木の葉が秋に落ちるように 世の移り変わりの無情であることのたとえ 



* 2010.11  東ブータンで







最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。