●地産地消と家庭料理がテーマの高級旅館の料理
由布院玉の湯の食事は、前日に宿泊した福岡県の「八幡屋」とはまた異なる雰囲気の地産地消を感じさせてくれました。
八幡屋はデパ地下に食事テナントを展開している旅館さんだけあって、レストランの雰囲気が旅館と異なる都会的な空気をもっていたように感じました。とくに食事のみの利用客中心の販売だからなのでしょうが、地産地消がもたらす健康で新鮮な食材・食品の安全などが特にアピールされていたようです。
一方で、玉の湯の地産地消は「さりげなく」「ごく当然です」といった感じで、あまりPRしていない印象でしたが、食事の内容は地物食材の雰囲気を随所に感じられました。食べながら食事内容について「あれ何?」「これ何?」と仲居さんに質問しているうちに由布院やその周辺の町の雰囲気が把握できるような地方料理の風情が感じられるものでした。
●野菜7割、肉魚3割の食事内容
チェックインの際、夕食の内容について係の方から簡単な説明があり、野菜70%、肉魚が30%のお食事です。苦手な食べ物がございましたらお伝え下さいといった内容でした。また、メイン料理は6種類の料理から2種類を選択できるという内容で、見た目にも盛り付けなどが素晴らしく、さすが職人だなあと思わせる格好の良い食事ですが、会席料理のワンパターンに陥らず、野菜を70%用いヘルシー感を満載させたのには感動しましたね。魚などマスとカンパチの切り身のお造りとヤマメの焼魚しか無かったんですが、食事内容に不満は感じませんでした。宿泊料金が4万円ぐらいするお宿なのですが、同じ価格帯の関東地方の宿では、伊勢海老、アワビ、ズワイガニとかの高級食材が出来てきます、そういう高価なだけの食事に感動できなくなったお客様にはググッとくるものがあると思います。
●全てを受け入れる
朝食は食事処で食べました。和食と洋食から選択します。和食だけど、1品洋食にしたいなあとかのわがままな要望も快く受け入れてくれるようです。いつも旅館では和食というパターンが多いし、昨晩はとことん和食でしたから、メンバー全員が洋食を希望しました。パンはトーストとフレンチトーストから選択できます。それから私だけ卵料理は和食のものにしてもらいました。にんじん等の地産ジャム、ブルーベリーヨーグルト、ハーブティー等、そんな特別なものはないのですが、食事の雰囲気が非常に良く、ゆったりとした気分になれます。「ああ美味しい」と皆で声を漏らしていると、仲居さんは「皆様、おかわりお持ちしましょうか?」と笑顔でおっしゃる。とても若い女性の仲居さんでしたが、「どんどん要望を出して下さいね」というオーラを漂わせており、ついついあれこれと要望してしまいます。わがままというものは、けしからんものであると日頃考えている自分が、すっかり仲居さんの「全てを受け入れる」という接客姿勢に引き込まれて、要望を遠慮なく伝え、とても穏やかな気分で食事ができました。
うちの子供はミルクが好きで、子供にミルクを作って欲しいと、うちの家内が注文しました。「うちの子供はミルクが熱すぎても飲まないし、ぬるくても飲まないんです」という伝え方をしました。あららそれでは、どのぐらいの熱さがいいか仲居さんが悩むんじゃないの?と私は家内の注文の仕方はちょっと神経質ではないかと抗議しました。ところが仲居さんは笑顔でかしこまりました、と去ってゆき、しばらくして持ってきたのは,ティーポットに入れた熱いミルクと冷たいミルクの両方でした。これをお好みで割ってお子様が喜ぶ温かさに自由にご調整下さいとの事でした。これには一同感心!割るというアイデアも良かったのですが、お客様の要望をいかにポジティブに受けとめて、実現するかという短時間のやりとりに深く感動してしまいました。あまりに親切で、謙虚で、爽やかな対応にこちらは思わず涙が出そうになりました。人の献身的な振るまいは、なんて素晴らしいことなのだろうと強く実感しました。
由布院玉の湯の食事は、前日に宿泊した福岡県の「八幡屋」とはまた異なる雰囲気の地産地消を感じさせてくれました。
八幡屋はデパ地下に食事テナントを展開している旅館さんだけあって、レストランの雰囲気が旅館と異なる都会的な空気をもっていたように感じました。とくに食事のみの利用客中心の販売だからなのでしょうが、地産地消がもたらす健康で新鮮な食材・食品の安全などが特にアピールされていたようです。
一方で、玉の湯の地産地消は「さりげなく」「ごく当然です」といった感じで、あまりPRしていない印象でしたが、食事の内容は地物食材の雰囲気を随所に感じられました。食べながら食事内容について「あれ何?」「これ何?」と仲居さんに質問しているうちに由布院やその周辺の町の雰囲気が把握できるような地方料理の風情が感じられるものでした。
●野菜7割、肉魚3割の食事内容
チェックインの際、夕食の内容について係の方から簡単な説明があり、野菜70%、肉魚が30%のお食事です。苦手な食べ物がございましたらお伝え下さいといった内容でした。また、メイン料理は6種類の料理から2種類を選択できるという内容で、見た目にも盛り付けなどが素晴らしく、さすが職人だなあと思わせる格好の良い食事ですが、会席料理のワンパターンに陥らず、野菜を70%用いヘルシー感を満載させたのには感動しましたね。魚などマスとカンパチの切り身のお造りとヤマメの焼魚しか無かったんですが、食事内容に不満は感じませんでした。宿泊料金が4万円ぐらいするお宿なのですが、同じ価格帯の関東地方の宿では、伊勢海老、アワビ、ズワイガニとかの高級食材が出来てきます、そういう高価なだけの食事に感動できなくなったお客様にはググッとくるものがあると思います。
●全てを受け入れる
朝食は食事処で食べました。和食と洋食から選択します。和食だけど、1品洋食にしたいなあとかのわがままな要望も快く受け入れてくれるようです。いつも旅館では和食というパターンが多いし、昨晩はとことん和食でしたから、メンバー全員が洋食を希望しました。パンはトーストとフレンチトーストから選択できます。それから私だけ卵料理は和食のものにしてもらいました。にんじん等の地産ジャム、ブルーベリーヨーグルト、ハーブティー等、そんな特別なものはないのですが、食事の雰囲気が非常に良く、ゆったりとした気分になれます。「ああ美味しい」と皆で声を漏らしていると、仲居さんは「皆様、おかわりお持ちしましょうか?」と笑顔でおっしゃる。とても若い女性の仲居さんでしたが、「どんどん要望を出して下さいね」というオーラを漂わせており、ついついあれこれと要望してしまいます。わがままというものは、けしからんものであると日頃考えている自分が、すっかり仲居さんの「全てを受け入れる」という接客姿勢に引き込まれて、要望を遠慮なく伝え、とても穏やかな気分で食事ができました。
うちの子供はミルクが好きで、子供にミルクを作って欲しいと、うちの家内が注文しました。「うちの子供はミルクが熱すぎても飲まないし、ぬるくても飲まないんです」という伝え方をしました。あららそれでは、どのぐらいの熱さがいいか仲居さんが悩むんじゃないの?と私は家内の注文の仕方はちょっと神経質ではないかと抗議しました。ところが仲居さんは笑顔でかしこまりました、と去ってゆき、しばらくして持ってきたのは,ティーポットに入れた熱いミルクと冷たいミルクの両方でした。これをお好みで割ってお子様が喜ぶ温かさに自由にご調整下さいとの事でした。これには一同感心!割るというアイデアも良かったのですが、お客様の要望をいかにポジティブに受けとめて、実現するかという短時間のやりとりに深く感動してしまいました。あまりに親切で、謙虚で、爽やかな対応にこちらは思わず涙が出そうになりました。人の献身的な振るまいは、なんて素晴らしいことなのだろうと強く実感しました。
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