死刑を廃止してほしいと思う。
これからの老人問題が話題になることが多いが、老人が減ったほうが国のためによいというのなら私は進んで安楽死を希望する。
私は子育ても終えて、あとは死ぬのを待つだけの老人である。
老人になっても役に立つ人は長生きすれば良いと思うが、難聴で身体も丈夫でない私は役にも立たない。
その上、鬱病み人間である。
私自身のためにも、安楽死をさせてくれたほうが好都合である。
安楽死であるからには苦しまずに死ぬことを希望する。
その代わりにというと変だが、死刑は廃止にしてほしい。
人を殺したからといっても、死にたくもない有意な人間を絞首刑などという残酷な方法で殺さないでほしい。
死刑を執行する刑務官のためにも…。
「人を殺してはいけない」と言いながら真面目な刑務官にその過酷な仕事をさせるのは何故?
先日も書いたが、人は懲らしめられて更生をするわけではないだろう。
まして死刑で殺してしまったら、更生する機会すら奪うことになる。
殺人犯といっても、せっかく生まれてきているのだから、社会の役に立つよう更生させたら良いではないか。
犯罪人は刑を終えても働き口がないというのなら社会構造を変えたらいいではないか。
このたび大阪北新地で大事件を起こした男性も、死ななければ死刑になることは必須だと思うが、聞くところによれば、彼は優秀な板金工だったと。
たぶん繊細な神経をもっていたのだろう。
だからこそ精神を病んでしまったのかもしれない。
あれだけの犯罪を犯したのだから、世間の人達は殺すのが当然と思うだろうが、しかし、恵まれた境遇であれば、犯罪など犯さずに、持て囃された人だったかもしれない。
犯罪人には案外そういう繊細な神経をもった人が多いのではないかと私は思っている。
アメリカで終身刑の刑に服している郷隼人という歌人がいる。
終身刑ということは、彼もたぶん殺人を犯したのだろう。
が、彼の短歌に接するとその才に感嘆する。
人を殺した人も、適材適所におかれていたら犯罪など犯さずにいられただろうと思うのである。
こんな人達は、本人が望むのであれば、生かせてあげたらいいと思う。
もちろん再犯しないよう万全の対策はとって…。
話をもとに戻すが、私のように生きていても役に立つこともなく、かつ、当本人が死にたいのなら、安楽死させてやることを政府は検討したらよいと思うが、どうだろう。
そして、若い人達に子供を産んでもらって、日本を栄えさせてほしいと思う。
クリスマスの朝、私はそんなことを思った。
★わたくしの命さしだし殺人を犯した人の命生かして
★十分に生きたと思ふこのわれの代はりに生きてほしい人達
★老人の命やしなふ食料で新たな生命を養ひたまへ
★老人が生きて新たな国民の生まれ難かることを憂ふる
★人は生き死ねば黄泉路で蘇るならば恐れること何もなし