きらくなたてものや

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

階段

2007年04月24日 | 横浜な邸
今日階段に、
ヒノキの手すりがつきました。

柔らかく注ぐ自然の光と、
照らされる漆喰の壁。
上に昇る気持ちを、自ずと高めます。

縁側と障子

2007年03月24日 | 横浜な邸
ここには、
昔の日本の民家の、
典型的な空間ともいえる
縁側と障子があります。

光といい、
熱といい、
風といい、

内と外の緩衝帯として
ととのえてくれるこの空間は、

やっぱり、
ボクらの遺伝子を揺さぶる
何かがあると、
感じます。

一年半越しに納まる欄間

2007年03月16日 | 横浜な邸
欄間が取り付きました。

この欄間は、葉山は桜花園発。
一年半前、
手に入れたのものなのですが、
漸く所定の場所に、
納まりました。

菱形の模様がとてもいい。
作られてから、
幾年経っても変わらない魅力。
現代でも十分通用する意匠です。


欄間は、
場所を閉じても、
気を通す装置。

模様も、
人が頻繁に扱う場所ではないので、
志向に合わせて様々。

機能的にも意匠的にも見直したい、
日本の装置です。


六面出揃う

2007年03月15日 | 横浜な邸
畳も入り、
空間の六面が、
ほぼ完成に近づきました。

やはりいいなあ、畳は。
つい寝そべってみたくなります。

ところで今日は、
役所の最後の検査。
大きな問題もなく、
その後の手続きが進みそうです。

検査官がポツリと、
「こういう木の家、いいね。」
検査官の方に言っていただけると、
うれしいです。

赤子の肌のよう

2007年02月22日 | 横浜な邸
玄関に入ると、
ヒノキの框とサワラの床板が、
目に入ってきます。

サワラの床板は、
いつものごとく、岡部材木店から手に入れているのですが、
基本的に「節あり」の材を注文。

木なのだから、
「節があったほうが木らしくていいじゃない」
と思う一方で、
玄関に関しては、
大工の藤間さんの計らいで、
そのなかでも無地で表情のよいものをかき集め、
貼っていただきました。

こうしてみると、
やっぱりいいですね。
赤子の純真無垢な、
張りと弾力のある肌のようです。

そして、
葉紋仕上げの土間に引き続き、
こうした職人の、
単なる仕事を超えた粋な計らいは、
うれしいものですね。

深草洗い出し葉紋仕上げ

2007年02月21日 | 横浜な邸
玄関の土間は、
左官屋の湯田さんの手による
深草洗い出し仕上げ。

それだけでも、
風合いのある仕上げなのですが、
今回、
湯田さんの計らいで、
隅のほうに二枚、
葉っぱの模様が
ほのかに刻まれております。

こうした遊び心と
自然の造形が、
家の一部にあると、
柔らかい印象を与えます。

そして、
自然の造形は唯一無二。
紛れもなく、
‘この家は私の家’なのだという想いを、
いっそうかきたてる演出と
いえそうですね。

壁色の調べ

2007年02月02日 | 横浜な邸


左は土佐漆喰と漆喰と少々の黄土と砂を混ぜた漆喰、
ほんのりと卵色がかっていて、
いわゆる漆喰よりも柔らかい印象。

右は土佐漆喰と黄土を混ぜた半田、
上品で落ち着いた、淡い黄色です。



黄土による土壁、
塗った直後なので今は黄色がとても濃いですが、
それでも乾くと、深みのある黄色となります。


この三つの色が、
家の奥へ行くたび、
段階的に濃くなっていくので、
光の奥行がより強調され、
壁の諧調を楽しむことができます。

太鼓梁

2007年02月01日 | 横浜な邸
2階の居間に入ると、
ででででんと太鼓の梁が、
目に入ってきます。

丸太の成長方向と平行に二方をノコで落とし、
太鼓を横に押し潰したように見えるから、
太鼓梁。

よく小屋(屋根の木組)の梁として使われます。

その名を聞いただけで、
何だかしっかりと、
屋根を支えてくれそうな気がしますね。

実際、同じ材を平角(長方形)に挽くよりも、
強いようです。

それとやはり、
生きたままの木肌が家の中にあると、
木は自然界の賜物だということ
木はやはり木だったということ
そういったことを感じることができて、
いいですね。